送別会の司会進行》司会者の役割とセリフや流れ等を紹介

送別会の司会のページ。送別会とは、会社・職場などで退職される方や異動・転勤・転出される方に対し、これまでの労をねぎらい、お世話になったことを感謝し、新任地で、新天地で、または退職後の健康や活躍と発展を祈り激励する会のことです。このページでは、送別会の司会の役割と企画や準備のポイント、注意点や確認事項をはじめ、送別会の進行表(司会者のセリフ等)や流れをご紹介します。
このページの内容
1. 司会の役割とは
2. 送別会、歓送迎会の司会の準備と、役割のポイント
3. 送別会、歓送迎会の流れ(進行、式次第、プログラム)と注意事項
※記念品を贈呈する場合の目録は「目録の書き方・作り方」へ>>>

1.司会の役割とは

送別会、歓送迎会や、宴会、忘年会、新年会などにおいて、会の進行役を勤める人を「司会」「司会者」と言います。幹事が司会者を兼ねることもありますが、幹事は主に企画や準備、手配などの裏方を中心になって行うため、厳密にいうと司会者とは異なる役割です。
「◯◯会」本番は、この日のために積み重ねてきた準備の集大成、いわば「お披露目」「発表会」の場だと心得て下さい。司会(世話役)が必要とされる主なイベントは以下のとおりです。
参加者を満足させるためには、会に適したテンション、計画性、実行力、協調性、企画力、決断力、機転などが求められます。
司会者の役割
◆司会(進行係)が必要な、会社・職場のイベント
飲み会宴会、忘年会、新年会
歓送迎会新入社員送別会、送別会、送別会、退職送別会、退職者送別会、定年退職送別会、転入者歓迎会
行事花見、社内運動会
旅行社員旅行、慰安旅行での宴会
その他懇親会、親睦会、交流会、同期会、接待など。
(なお、 社葬や告別式の司会者はプロに依頼する場合が多い)
◆司会(世話役)が必要な、学校やクラブ活動、部活動のイベント
歓送迎会新入生送別会、送別会、送別会、卒業生送別会、
宿泊ゼミ合宿、ゼミ旅行、スポーツ合宿などでの懇親会
その他PTA懇親会、親睦会、交流会、バザー、サークル活動
◆司会(世話役)が必要な、友人その他おつきあいのイベント
飲み会宴会、忘年会、新年会
結婚式披露宴の二次会
同窓会同窓会、クラス会
その他ロータリークラブの活動、同期会、学会の懇親会など
次の項以降で、それぞれのイベントの司会について、役割とポイントをご説明いたします。
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2.送別会・歓送迎会の司会の準備と、役割のポイント

送別会、歓送迎会の司会には、主に以下の役割があります。
準備のポイントと、当日の役割をご説明いたします。
プランが決まったら、必ず責任者の了承を得てから実施するようにして下さい。
(※歓迎会の司会は別ページへ…>>
◆送別会・歓送迎会の司会の準備と、役割のポイント
1. 主役の確認
 ◎当日の主役(迎え入れる人、送り出す人)をチェックします。
◎人事異動で転入してくる社員、中途入社する社員などの人数、氏名、性別、部署または業務などを確認しておきます。
◎退職者=退職する社員(定年退職、中途退職)の人数、氏名、性別 、これまで携わった業務または所属していた部署などを確認しておきます。
◎異動により転出する社員の人数、氏名、性別、これまで所属していた部署および、転出先の事業所名(支店名など)、部署名を確認しておきます。
職場の場合、紹介順序が大切です。肩書きが上の人から紹介するのが一般的です。きちんと情報収集しておきましょう。
また、例えば、中途で退職する人と、定年退職する人が同じ肩書きの場合には、定年退職の方を格上の扱いをします。
※難読な氏名には、読みがなをふっておくと良いでしょう。
2. 異動日、着任日、退職日の確認
 ◎当日の主役(迎え入れる人、送り出す人)の異動日や着任日、入社日、退職日を確認しておきます。
3. 当日の進行表の確認
 ◎当日の式次第の確認(プログラム進行表の確認)をしておきます。
※プログラム進行表の例…>>
◎幹事と相談し、各プログラムごとの時間配分を決めておきます。
◎会場の使用時間、お開き(終了)の時間を確認しておきます。
4. 挨拶やスピーチをする人の確認
 ◎幹事のほうで決めた、以下の各人を確認しておきます。
挨拶・スピーチをする人、
主役を紹介する人、
主役を代表して一言述べる人、
乾杯の音頭をとる人、
万歳三唱をする人、
お礼の言葉を述べる人
余興などをする人

…… などを確認しておきます。
※難読な氏名には、読みがなをふっておきましょう。
5. 会場の確認 につづく
◆送別会・歓送迎会の司会の準備と、役割のポイント つづき
5. 会場の確認
 以下の点などを考慮に入れて会場をチェックします。
【確認事項】
◎和室(座敷)、立食、テーブル席のいずれか
…和室の場合の乾杯は、着席のまま行う場合もあります。
◎会場は貸し切りかどうか
…会場の仕切りがパーテーションだけの場合は、あまり騒がないようにしなくてはなりません。
◎宴会場使用の延長料金
…延長料金がかかる場合には、時間厳守でプログラムが終了するように進行を調整しなくてはなりません。
◎音響その他、機材の有無や確保の確認
◎音響担当者、音響係がいるか、いないか
…マイクの有無や、カラオケなどのセッティング、調整などについて他のスタッフに依頼できるのかどうかを確認しておきます。
6. 料理や飲み物のおよその内容の把握
 ◎参加者が歓談する間に、幹事は料理や飲み物がすべて出されたかどうかに気配りをしますので、司会者は頃合いを見ながら式をすすめます。
7. 参加人数の把握
 参加人数の多寡が声の大きさ、視線、立ち位置などに関係します。
およその参加人数を把握しておきましょう。
必要に応じてマイクなどの音響設備の手配をしてください。
8. 当日の司会進行
 ◎開始前
できれば、開始前に責任者と幹事に挨拶をしておきましょう。
(例「本日司会をつとめさせていただく山田一郎と申します。どうぞよろしくお願い致します。)
◎開会
プログラムに合わせ、司会進行を行います。
プログラムはこのページの下方にて…>>
◎終了後
主役、責任者、幹事には挨拶をします。
(例「行き届かぬ点があったと思いますが皆様のおかげで無事に終了することができました。本日はありがとうございました。」

3.送別会の流れ(進行、式次第、プログラム)

送別会の流れと注意事項やポイントをご紹介します。
マニュアルというほどではないのですが、シナリオ作りの参考になさってください。
●台本作りの注意事項とポイント
・主役の部署、氏名を間違いなく紹介する
 ただし、主役の人数が多い場合は、司会者ではなく、人事担当や主役の所属部署の責任者が紹介する場合があります。
また、卒業生の送別会の場合など、送られる人の人数が多い場合には個々の部署や氏名を紹介しない場合もあります。
・敬語の使い方に注意する
 社外の来賓から祝辞を頂く場合には、敬語を用います。
例:
ご来賓のサンプル商事株式会社、山本社長よりお言葉を頂戴いたします
例:
ご来賓の見本大学教授、佐藤様よりお言葉を頂戴します
など。
肩書きがつく場合には、
 「サンプル商事株式会社 社長 山本様」または
 「サンプル商事株式会社  山本社長」
  (肩書きに様をつける形の 山本社長様はNG)
 肩書きがない場合には、山本様 となります。
社内でも、自分より上の人を紹介する場合には、敬語を用います。
(例:最初に加藤社長より、お言葉を頂戴します。)
(例:それでは、最後に高橋部長、一言お願いします)
・機転をきかせる
 マイクの前に立ったり、注目を浴びたりすると急にド忘れしたりあがってしまうことは誰にでもあるものです。主役、発言者、来賓などが恥をかくことのないよう、フォローをしたり、サポートをしてあげるようにしましょう。
・台本(シナリオ)持参可。自然体で、無理をしない
 主役の氏名を読み間違えるのは、相手に対して最も失礼にあたります。カンニングペーパーを用意し、主役の所属、氏名を記載しておきます。必要なら読みがなも書いておきましょう。
マニュアルや決まりといったものはありません。リラックスして自然体で司会ができるように、会の進行表を見ながら司会をしても良いと思います。
できれば進行表には予定時刻(めやすとなる時間)を書き入れておくと、時間通りに進行することができます 。
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それでは下記に、代表的な送別会の流れの例を2例、ご紹介いたします。
◆主に送別会の場合のながれ
(例1)退職者の送別会、人事異動による転出・転勤の送別会の場合
◆送別会の流れ◆司会者の言葉の例(司会者のセリフの例)
1.開会宣言それではこれより、高橋一郎部長の送別会を行います。
2.挨拶またはひとことまずはじめに加藤社長より、一言お言葉を頂戴します。
(※送別会の挨拶の文例はこちらのページで>>
(※退職送別会の挨拶の例文はこちらのページへ>>
3.乾杯次に、山元専務に乾杯の音頭をお取り頂きます。山元専務、よろしくお願いします。
小さな会社なら、「乾杯の音頭」を別々の人に依頼せず、2.の人に、挨拶と乾杯の発声の両方を依頼しても構いません。
4.食事・歓談それではこれよりしばらくはお食事とご歓談に移りたいと思います。
5.贈る言葉、はなむけの言葉それでは高橋一郎部長に入社以来ずっとお世話になっていた鈴木春夫課長に、ここにいる皆を代表してひとこと、お別れの言葉をお願いします。
6.送別会の場合は、退職する人、転出する人の一言
(なるべく主役は全員が一言話すこと)
高橋部長、最後に一言お願いします。
7.締めの一言、万歳三唱など
(万歳三唱、一本締め、三本締めなどは、やってもやらなくてもOK)
それでは、高橋部長へのエールをこめまして、全員で万歳三唱をしてお送りしたいと思います。ご発声は、福島副社長にお願いいたします。
8.閉会宣言なごりはつきませんが、本日はこれでお開きとしたいと思います。
皆さん、忘れ物がないように注意して、気をつけて帰って下さい。高橋部長、本当にありがとうございました。
(もう一度盛大な拍手をお願いします)
(例1)退職者の送別会、人事異動による転出・転勤の送別会の場合
◆送別会の流れ◆司会者の言葉の例
9.その他
 
上記の進行表(1〜8)にはありませんが、送別会の中で、送り手の代表の代わりに司会者が主役の略歴やこれまでの功績を簡単に紹介することがあります。
また、例えば居酒屋などの会場で内輪の送別会を開く場合などは、2の送り手による挨拶なしで、乾杯→食事をしながら歓談となる場合があります。
送別会の進行には決まったマニュアルはありませんので、もし出席者のだれも主役の略歴や功績を紹介しなかった場合、司会者が機転をきかせて下記のような内容で主役について紹介することをおすすめします。
台本作りの参考にしていただくために、セリフの例をご紹介します。
[主催者が司会をする場合の挨拶の例]
「高橋君は令和◯◯年に当支店に赴任し、後進の指導にあたってこられました。このたび御本人の希望が叶い故郷の◯◯にご栄転される運びとなりました。本日は高橋君のこれまでのご功労に敬意を表し、今後のご活躍とご健勝をお祈りするためにささやかな会を用意し、皆さんにお集りいただきました。
どうか皆さん、時間の許す限り高橋君と大いに酌み交わし励ましてやって下さい。」
など。
◆主に歓送迎会(歓迎会+送別会)の場合の流れ
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(例2)転入者と転出者がいる、歓送迎会の場合
◆歓送迎会の流れ◆司会者の言葉の例
1.開会宣言それではこれより、高橋部長の送別会、ならびに、渡辺さん、本田さんの歓迎会を行います。
2.挨拶またはひとことまずはじめに加藤社長より、一言お言葉を頂戴します。
3.乾杯
次に、山元専務に乾杯のご発声を頂戴します。山元専務、よろしくお願いします。
小さな会社なら、乾杯の音頭を別の人に依頼せず、2.の人に、挨拶と乾杯の発声をお願いしても構いません。
4.食事・歓談それではこれよりしばらくはお食事と歓談に移りたいと思います。
5.主役の自己紹介
(人数が少なければ主役本人による自己紹介という形式がおすすめ。)
皆さんには自由に飲んだり食べたりして頂きながら、渡辺さん、本田さんのお二人には、順番に、「自己紹介と何か一言」をお願いします。
紹介の開始タイミングは、あまり遅くなり過ぎないようにします。
場がくずれないうちに、新しいメンバーを紹介する時間をとりましょう。この例では自己紹介の形をとりましたが、司会者が紹介したのち、本人から一言ずつコメントをもらっても良いと思います。
6.贈る言葉、はなむけの言葉それでは高橋一郎部長に入社以来ずっとお世話になっていた鈴木春夫課長に、ここにいる皆を代表してひとこと、お別れの言葉をお願いします。
7.転出する人(または退職する人)本人の一言高橋部長、最後に一言お願いします。
6.締めの一言、万歳三唱など
(万歳三唱、一本締め、三本締めなどは、やってもやらなくてもOK)
それでは、高橋部長へのエールをこめまして、全員で万歳三唱をしてお送りしたいと思います。ご発声は、福島副社長にお願いいたします。
7.閉会宣言なごりはつきませんが、本日はこれでお開きとしたいと思います。
皆さん、忘れ物がないように注意して、気をつけて帰って下さい。
渡辺さん、本田さん、どうぞよろしくお願いします。高橋部長、本当にありがとうございました。
(もう一度盛大な拍手をお願いします)
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