お礼のはがき》書き方文例・ビジネスのお礼状と返事の例文・横書き

お礼状(お礼の手紙)は、モノやサービスを頂いたり受けたりしたときや、お世話になった時などに使われます。お礼状はなるべく早く出すことが最も重要です。
お礼の手紙と比較した場合、 ハガキであれば細かい決まりやしきたりが少ないため気軽に書けますし、短い文章でお礼の気持ちだけを伝えることができます。このページでは、はがきの特徴を活かした「お礼の葉書の書き方」や文例、はがきを使う際の注意点、お礼のハガキの返事についてなどをわかりやすく解説します。
[以下は次のページに掲載しています]
3. プライベートで使うお礼のハガキ 次のページへ
▽結婚祝いを頂いたお礼状
▽出産祝いを頂いたお礼状
▽贈り物・プレゼントを頂いたお礼状
▽その他のお礼状
4. 宛名の書き方 (◯◯様、◯◯御中などの使い方 次のページへ
        …個人あて、夫婦あて、会社あて、先生あて等)
5. お礼の葉書のレイアウト例 (縦書き) 次のページへ
[参考ページ]
※お礼の手紙 先生へ(合格・内定報告、先生の異動・退職ほか)>>>
※お礼の手紙 ビジネス(視察、新規契約、異動・退職の際のお礼ほか)>>>
※お礼の手紙  ビジネス(お客様、取引先、社内ほか)>>>
※お礼の手紙 お世話になった人へ>>>

1.はがきの特徴を活かしたお礼状…お礼のはがきの書き方

お礼状は、なるべく早く出すことが最も重要です。
もちろん手紙の形で出すのが丁寧な形ですが、手紙の場合は一定以上の長さのある文章でないと格好がつかない、書き方のマナーが面倒、などの理由でなかなか気軽にはかけません。しかし、ハガキであれば気軽に短い文章で用件だけを伝えればOKです。

このページでは、はがきの特徴を活かした「お礼の葉書の書き方」や文例、はがきを使う際の注意点などをわかりやすく解説します。
文例については無料でお使いいただけますので、雛形として自由にアレンジしてお使い下さい。

お礼状に使えるはがきの特徴

はがきの特徴 (手紙との違い)ポイント
裏面のスペースに限りがある

1)差出人の住所は、できるだけ表面に書きます。

2)簡潔な文章で用件を伝えることができます。

3)長文を作文しなくて済みます。
写真やイラスト入りのハガキが使える
4)季節感を伝えることができます。
絵ハガキが使える
5)サプライズを与えることができます。
罫線がない
6)個性的な表現やレイアウトができます。

2.ビジネスシーンで使うお礼はがきの書き方
(お礼状)

ビジネスシーンで使うお礼状(お礼の手紙)を、はがきで出すことを想定して文例をご紹介します。
ページ作成の都合上、横書きでご紹介しますが、縦書きの場合のレイアウト例は、このページの下の方をご覧下さい。

(2-1)営業先へのお礼の葉書(お礼状)の文例1

文例・例文書き方のポイント
拝啓 昨日はご多忙中にもかかわらずお時間を頂戴し、ありがとうございました。
お話をお伺いできたおかげで、貴社の現状や加藤様のお考えを私なりに掴むことができました。次回お目にかかる際には、お役にたてるご提案を持参したいと思っています。

まずは、お礼を申し上げたくお便りいたしました。 どうか今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

敬具
●お礼状はすぐに出すのが最も効果的です。左記のサンプルでは、当日に書いています。

●会ったばかりの相手に出すという文例のため、季節を表わす時候の挨拶を省略しています。
時候の挨拶についてはこちらのページでご紹介しています>>>

●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言い、必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>

(2-1)営業先へのお礼のハガキ(お礼状)の文例2

文例・例文書き方のポイント
拝啓 昨日はご多忙中にもかかわらずお時間を頂戴し、ありがとうございました。
 加藤様から伺ったお話はすべて胸に刻んで参りました。特に新製品開発の際のエピソードは、強烈な印象が残っています。お話しをして下さった時の加藤様のキラキラと輝いた眼、力強いお声が今でも頭から離れません。人の上に立つ方の魅力というものに初めて生で触れたような気がしております。どうか今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 興奮が頭から離れず、ペンを取りました。略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
●お礼状はすぐに出すのが最も効果的です。前日に会ったばかりの相手に出すという文例のため、時候の挨拶を省略しています。

●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言います。
必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>

(2-3)出張先や視察先でお世話になったお礼のはがき(お礼状)の例文1

文例・例文書き方のポイント
拝啓 このたびはご多忙中にもかかわらず、大変お世話になりありがとうございました。
 貴社のスタッフの皆様の「あいさつ」は、本当に素晴しいですね。どの方にお会いしても、笑顔も声も抜群で感激いたしました。皆様にもどうかよろしくお伝え下さい。

 とり急ぎお礼を申し上げたくお便りいたしました。どうか今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

敬具
●お礼状は、なるべく早く出すのが効果的です。会ったばかりの相手に出す例のため、時候の挨拶を省略しています。

●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言います。
必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>

(2-4)出張先や視察先でお世話になったお礼のはがき(お礼状)の例文2

文例・例文書き方のポイント
拝啓 このたびはご多忙中にもかかわらず、大変お世話になりありがとうございました。
 貴社のスタッフの皆様にも非常に良くしていただき、恐縮いたしております。拝見した設備も技術も非常に素晴しいものでした。どうか今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。

敬具
●お礼状は、なるべく早く出すのが効果 的です。会ったばかりの相手に出す文例のため、時候の挨拶を省略しています。

●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言います。
必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>

(2-5)顧客あてのお礼のハガキ(お礼状)の文例1

文例・例文書き方のポイント
拝啓 先日はご多忙中にもかかわらず、ご足労いただきましてありがとうございました。
 おかげさまで◯◯◯と◯◯◯が好評で、私たちも非常に嬉しく思っております。
どうか今後とも変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

 またのご来店をお待ちしております。ありがとうございました。

敬具
●この文例では、お客様が来店してから、少し時間が経過していることを想定しています。

●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言います。
必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>

(2-6)顧客あてのお礼の葉書(お礼状)の例文2

文例・例文書き方のポイント
拝啓 梅の蕾も綻び、日ごとに春めいて参りました。先日は弊社製品をお買い求めいただきましてありがとうございました。
その後、◯◯◯の使い心地はいかがでしょうか。もし何かお気付きの点がございましたらいつでも御一報下さい。
 略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。まことに有難うございました。
敬具
●この文例では、お客様が購入(または商品やサービスを利用)してから、少し時間が経過していることを想定しているため、
季節を表わす時候の挨拶を入れてみました。時候の挨拶についてはこちらのページでご紹介しています>>>


●拝啓+敬具のような言葉を「頭語」+「結語」と言います。
必ずペアで使います。
詳しくはこちらのページでご説明しています>>>
季節感のない例文
(年中使えるテンプレート用の例文)
拝啓 平素は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。 先日は弊社製品をお買い求めいただきまして有難うございました。
その後、◯◯◯の使い心地はいかがでしょうか。もし何かお気付きの点がございましたらいつでも御一報下さい。
 略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。まことに有難うございました。
敬具
左の文例は季節感がないため、季節を問わず使えます。
もし上記をベースにしてテンプレートを作る場合には、季節を表す時候のあいさつの箇所を変更すれば他の季節にも使えます。

(2-7)その他のお礼のはがき(お礼状)の文例

文例・例文書き方のポイント
拝啓 初冬の候 貴社におかれましては益々ご清栄の事と心よりお慶び申し上げます。
 このたびは過分なお心遣いをいただきましてありがとうございました。ご厚志誠に有難く、心より御礼申し上げます。早速有り難く拝受いたしました。
 今後も変わらぬご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。 略儀ながら取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。 ありがとうございました。
敬具
●左記は、ビジネスの相手に対するお礼状の例文です。

●時候の挨拶の部分(左記の例では「初冬の候」の箇所)は省略しても良いでしょう。

●時候の挨拶についてはこちらのページでご紹介しています>>>

●お礼状はすぐに出すのが基本的なマナーです。簡単でも構いませんのでなるべく早く出すように心掛けましょう。
★上記は、ハガキを利用した場合の例です。

★ここに掲載されていないお礼状については、別ページをご覧下さい>>>

▼ワンポイント/お礼のはがきの返事

お礼状のお返事のポイント、基本的な考え方

・品物を贈った相手からお礼状を頂いた場合には、お礼状の返事は不要

基本的に品物のお礼状のお返事は不要です。ただ、どうしても気になる場合には(親しい相手であれば)「ご丁寧なお礼状をありがとうございました。かえって恐縮しています。お口にあうかどうかわかりませんが皆様でお召し上がり下さい」などとメールを送るのも良いでしょう。ただしメールを使うのはあくまでも略式です。

・品物ではなく、お世話をしたりサービスを提供した相手からお礼状を受け取った場合にはお返事を出す

お世話やサービスをした相手からお礼状が届いたら、お返事を出すのが礼儀。内容に盛り込みたい文例は以下の通り
「ご丁寧なおハガキをありがとうございました。お役に立てたかどうかわかりませんが、喜んで頂いたようで私も嬉しく思っております。」
「ご丁寧なおハガキをありがとうございました。至らぬばかりで何もできませんでしたが、少しでもお役に立てたなら幸いに存じます」など。


・お礼状を出す側が「お返事は不要です」と書き添えることもある

お礼状を出す立場の人が、あらかじめお返事は不要ですと書き添えることもあります。文例は以下の通り
「お忙しいことと存じます。お返事などお気遣いなさいませんように」
「お忙しいところお時間を頂戴して申し訳ございませんでした。どうぞお返事などお気になさいませんようお願いします」
「何卒お返事等お気遣いなさいませんようお願い申し上げます」など。
3. プライベートで使うお礼のハガキ 次のページへ
 ▽結婚祝いを頂いたお礼状
▽出産祝いを頂いたお礼状
▽贈り物・プレゼントを頂いたお礼状
▽その他のお礼状
4. 宛名の書き方 (◯◯様、◯◯御中などの使い方 次のページへ
        …個人あて、夫婦あて、会社あて、先生あて等)
5. お礼の葉書のレイアウト例 (縦書き) 次のページへ