残暑お見舞い》残暑見舞いを出す時期は?ビジネス例文ほか(1)

残暑見舞いは、立秋を過ぎてから8月末頃までの時期に出します(立秋=りっしゅう。8月7日頃。その年によって異なり、 2015年の立秋は8月8日です)。 立秋を過ぎると暦の上では秋とされるのですが、秋なのにもかかわらずまだ厳しい暑さが続いている,という時期に相手の体調を気づかって出す書状が残暑見舞いなのです。
このページでは残暑見舞いの書き方や文例をご紹介します。
………このページの内容………
1. 残暑見舞いの構成と、残暑見舞いに良く使われる言葉
2. 残暑見舞いのレイアウトと書き方
3. 残暑見舞いの例文・文例
・会社の上司あて・社長あて
・ビジネスの取引先あて・顧客宛て
・一般的な残暑見舞い ・友人/友達あて・生徒あて・先生/恩師あて 次のページ
・残暑見舞いの返事(もしくは暑中見舞いの返事)の場合 次のページ
・お中元のお礼状  次のページ
(もしくは頂いた贈答品「残暑御伺い」「残暑御見舞」のお礼状)
4. ハガキのサイズ 次のページ
5. 残暑見舞いの宛名の書き方 次のページ
※残暑見舞いのメールはこちら>>

1.残暑見舞いの構成と、残暑見舞いに良く使われる言葉

[残暑見舞いを出す時期]
残暑見舞いは、立秋(8月7日頃)を過ぎてから8月末頃までの時期に出します。
[残暑見舞いの構成]
残暑見舞いには、「拝啓」や「敬具」のような頭語と結語などは必要ありません。
暦の上では秋、なのにまだまだ暑さが厳しい…文字どおり暑さが残っている時期に相手の健康を気づかう言葉を書いて送るのが残暑見舞いの本来の意味です。
ビジネスの取引先などに出す場合でも、頭語や結語は省略するのが慣例です。
※頭語、結語とは…>>
※お中元の時期を過ぎ、さらに立秋を過ぎてから出す贈り物ののしに「残暑御見舞」「残暑御伺い」という表書きを用いることもあります>>>
[暑中見舞いの返事や、お中元のお礼を立秋過ぎに出す場合にも]
暑中見舞いを頂いた相手へのお返事が、立秋(8月7日頃)を過ぎてしまった場合や、お中元のお礼状を立秋過ぎに出す場合にも残暑見舞いという形をとることがあります。
残暑見舞いの構成

順序

言葉や文章の例

備考

1. 残暑見舞いの言葉(残暑お見舞いの言葉)
 ●残暑見舞いの言葉の例
・残暑お見舞い申し上げます。
・残暑御見舞い申し上げます。
★ビジネスの取引先あての残暑見舞いにもこのフレーズを使います。
◎頭語と結語は不要
…たとえば「拝啓」で書き出して、「敬具」で結ぶといった体裁は不要。
2. 安否を気づかう言葉
 ●先方の安否を気づかう言葉の例
・お元気でお過ごしでしょうか。
・お変わりございませんか。
・お健やかにお過ごしでしょうか。
・お変わりなくお過ごしでしょうか。
・いかがお過ごしでしょうか。
◎毎年、年賀状や残暑見舞いだけのやりとりになっている友人には
「ご無沙汰していますが、お元気でいらっしゃいますか?」
などと、近況を尋ねる一文も使えます。
3. 近況など
 ●近況報告の例
・慣れないロードバイクを始めましたが、張り切り過ぎて早くも夏バテ気味です。
・今年は思いがけず長い夏休みがとれたので、家族とのんびり過ごすことができました。
・その節はお世話になりました。おかげさまで新しい仕事にもようやく慣れてきたところです。
◎近況報告の部分は省略では味気ないもの。
あなたの近況をぜひ先方にお伝えしましょう。
4. 先方の健康を気づかう言葉
 ●先方の健康を気づかう言葉の例
・どうかご自愛下さい。
・どうかくれぐれもご自愛下さい。
・ご自愛下さいませ。
・お身体にお気をつけ下さい。
・御身お大事に。  
◎自分の身体や健康状態に気をつけることを「自愛」と言います。「お身体をご自愛下さい」という表現は、「お身体を、自分の身体を気をつけて下さい」という重複表現になってしまいますのでNGです。
5. 日付
 ●日付けの書き方例
・令和◯◯年晩夏
・令和◯◯年立秋
・令和◯◯年八月
詳細な日付け「令和◯◯年◯◯月◯◯日」は用いず、晩夏などと書くのが慣例です。
◎残暑見舞いの場合には「令和◯◯年晩夏」「令和◯◯年立秋」などと書きます。 ご参考までに、暑中見舞いなら「盛夏」となります。
6.相手の名
 ●残暑見舞いのはがきの裏面 では省略するのが慣例◎宛名は宛先のところに書きます

2.残暑見舞いのレイアウトと書き方

最近は印刷会社に発注するよりも、パソコンで作成するご家庭が多くなりました。
下記に残暑見舞いのレイアウトをご紹介します。
段落の書き出しは一文字下げます。
暑中見舞いのレイアウトと書き方解説
説明

残暑見舞い見本

1. 残暑見舞いの挨拶
 残暑お見舞い申し上げますという言葉は、冒頭に、やや大きめに書きます。
2. 安否を気づかう言葉
 「いかがお過ごしでしょうか。」
「お元気でお過ごしでしょうか。」
など
3. 書き手の近況報告
 近況報告は、なるべく具体的な内容の方が、受け取る側も楽しいものです。
この部分に御中元のお礼の言葉を書いても良いでしょう。
 
4. 相手の体調を気づかう言葉
 八月いっぱいはまだまだ暑さが厳しい時期です。相手の体調を気づかう言葉を必ず入れましょう。
5. 日付
 日付けを書く場合には「◯年◯月◯日」というような正確な日付けは書かずに
「令和◯◯年立秋」
「令和◯◯年八月」
「令和◯◯年晩夏」 などと書くのが慣例
です。
また、西暦(20XX年)ではなく元号(令和◯◯年)を用いるのが慣例となっています。
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3.残暑見舞いの例文・文例

それでは、残暑見舞いの文例をいくつかご紹介します。
ご自分で手を加えてアレンジしてください。
▼1[ビジネス残暑見舞いの文例・例文]
 残暑お見舞い申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。今年は残暑がことのほか厳しいようですが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
 この上半期は私どもの業界にとりましても非常に厳しい季節となりましたが、おかげさまでなんとか乗り切ることができそうです。皆で知恵を出し合った新製品の売れ行きは好調で、起死回生のクリーンヒットとなりました。今こそ心を一つにしてこの難局を乗り切ろうと思っております。こうして少し明るいご報告ができることを心から嬉しく思っています。
 秋風を感じる頃はまだ少し先になりそうですが、◯◯様もどうかご自愛下さい。
令和◯◯年 八月
※近況を書いた方が、読み手に心が伝わるものです。
上記の例文1は比較的具体的な例を書きましたが、「全くあたりさわりのない内容が良い」という方は、例文2をご参照下さい。
▼2[ビジネス残暑見舞いの文例・例文]
 残暑お見舞い申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。暦の上では早くも立秋を過ぎましたが、秋とは名ばかりの暑い日が続いております。お変わりなくお過ごしでしょうか。
 夏のご挨拶が遅くなりまして申し訳ございませんでした。 私の方はおかげさまで大過なく過ごしております。
今年は残暑がことのほか厳しいようです。くれぐれもご自愛くださいませ。
令和◯◯年 立秋
※ビジネス上の取引先や上司をはじめ、比較的相手を選ばず使える例文です。
▼3[ビジネス残暑見舞いの文例・例文(御中元のお礼をかねて)]
 残暑お見舞い申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り心より御礼申し上げます。立秋を過ぎたとはいえ厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
 先日は結構なお品をお送り頂き、本当にありがとうございました。職場の皆で有難く頂戴いたしました。改めて◯◯様のお心遣いに厚く御礼申し上げます。
 暑さはまだしばらく続くようです。皆様もどうかご自愛下さい。
令和◯◯年 八月
※本文のところで、御中元を頂いたお礼を述べています。
 その他のお礼の述べ方としては、
「先日は過分なお心遣いをいただきまして、ありがとうございました。」
「先日は過分なお心遣いを頂き、厚く御礼申し上げます。」など。
▼4[ビジネス残暑見舞いの文例・例文]
 残暑お伺い申し上げます。
 残暑ことのほか厳しい中、お変わりなくお過ごしでしょうか?
 平素は大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。
 おかげさまで先月からようやく前年並みの売り上げを達成することができました。これもひとえに◯◯様のお蔭と感謝の念に耐えません。落ち着いたら改めてご挨拶にお伺いします。
 暑さはまだしばらく続きそうです。どうかくれぐれもご自愛下さい。
令和◯◯年 立秋
※ビジネス文例です。「残暑お伺い申し上げます」は、「残暑お見舞い申し上げます」と同意。どちらの表現でも構いません。
▼5[ビジネス残暑見舞いの文例・例文]
※職場あてに
(アレンジすれば産休や育児休暇を取っている場合などにも使えます)
 残暑お見舞い申し上げます。
 お盆を過ぎましてもなお厳しい暑さが続いております。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
 おかげさまで今年の夏はゆっくりと家族サービスができました。忙しい時期に思いがけず休暇を頂くことになり本当に申し訳ございませんでした。
心身ともにリフレッシュし、 ◯◯日からはまたバリバリ仕事をしたいと張り切っております。ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 今年の夏はことのほか残暑が厳しいようです。皆様におかれましては毎日勤務に精励されていることと拝察申し上げますが、どうか体調管理には充分お気をつけください。
令和◯◯年 八月
※上記の文章は少し長めの休暇をとっていた場合に職場・会社あてに出す残暑見舞いを想定しています。
 上司や社長あてにも使えますが、文中「皆様」というところは、アレンジして下さい。
※その他の「使える書き方」の例
 ・上司が部下に書く場合や、同僚あてに書く場合には…
 「毎日お仕事お疲れ様です」
「元気でやっていますか?」などの一言を入れてもよいでしょう。逆に目上の相手に送る時は、「ご苦労様です」は失礼にあたりますので遣わないように注意してください。
(※一般的なビジネスマナーでは、「ご苦労様」は目上の人には使わないようにとされています)
3. 残暑見舞いの例文・文例
・一般的な残暑見舞い ・友人/友達あて・生徒あて・先生/恩師あて 次のページ
・残暑見舞いの返事(もしくは暑中見舞いの返事)の場合 次のページ
・お中元のお礼状  次のページ
(もしくは頂いた贈答品「残暑御伺い」「残暑御見舞」のお礼状)
4. ハガキのサイズ 次のページ
5. 残暑見舞いの宛名の書き方 次のページ
※残暑見舞いのメールはこちら>>
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