「結婚式二次会の司会」挨拶・進行・原稿・セリフ・台本・マニュアル・例文

二次会の司会進行のページ。結婚式の二次会とは、結婚披露宴の後で、新郎新婦とごく親しい友人たちが開く内輪のお祝いの会のことです。新郎・新婦の友人が世話役や発起人になって行われ、披露宴とは異なり堅苦しい挨拶は抜きで出席者全員で楽しむ趣向のものが多く、司会者はゲームなどの余興の進行も要求されます。このページでは二次会の司会について、ポイントと進行(プログラム)や挨拶例をご紹介します。
このページの内容
1. 結婚式・披露宴・二次会の司会の役割とは
2.忌み言葉とは
3.二次会の司会
[関連ページ]
※ 披露宴での、主賓・来賓・上司・友人の祝辞あいさつ文例
※ 披露宴での、新郎や父・親族代表の謝辞あいさつ文例

■1.結婚式・披露宴・二次会の司会の役割とは

結婚式・披露宴・二次会において、会の進行役を勤める人を「司会」「司会者」と言います。
上記3つのうち、「結婚式」「披露宴」の2つは、新郎新婦ならびに両家の親族が主催者となって親しい人や親族をお招きしますが、「二次会」については、新郎新婦または友人一同が発起人(主催者または幹事)となることもあります。
出席する人は、結婚式や披露宴の場合は来賓や主賓などに新郎新婦や親族にとって目上の人や大切なお客様が含まれることがありますが、二次会はごく親しい人たちで行われることもあり、最も自由なアレンジが可能です。
二次会については幹事が司会者を兼ねることもありますが、幹事は主に企画や準備、手配などの裏方の業務を中心になって行うため、厳密にいうと司会者とは異なる役割です。
参加者を満足させるためには、司会者に適したテンション、声の大きさ、計画性、実行力、協調性、企画力、決断力、機転、ノリなどが求められます。
[参考ページ]
※ 結婚式の司会(別ページ)
※ 披露宴の司会(別ページ)
[それぞれの司会の特徴]
名称参加者司会に求められるもの
結婚式神父、神職、僧侶などが立ち会う。
新郎・新婦、親族、媒酌人、ごく親しい友人が参列。
おごそかで厳粛な雰囲気。
披露宴新郎・新婦、親族、媒酌人、来賓、主賓、職場関係、友人、心あたたまる雰囲気。喜びと感謝の気持ち。
二次会新郎新婦の友人や、職場の同僚など楽しい雰囲気。喜びと期待の気持ち。
次の項以降で、二次会の司会について、役割とポイントをご説明いたします。
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■2. 忌み言葉について

婚礼にかかわるおめでたい席では、別れる、分れる、切れるといった言葉は、「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれ、使用しないのがマナーです。
司会者だけでなく、二次会に出席する皆さんも、新郎新婦および両家のご縁が末永く続くように、縁起を重んじて、こうした忌み言葉は使わないように注意します。
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忌み言葉の例解説
去る、帰る言い換えの例=「中座する」「失礼する」
終わる言い換えの例=「お開きにする」
切る、切れる
別れる、別れる
離れる
別れを連想させるので、できるだけ使わないようにする。ケーキを切るときは、ケーキ入刀、ケーキにナイフを「入れる」などと言い換える。
出る、飽きる、戻る別れを連想させるので、できるだけ使わないようにする。
重ね重ね、たびたび、またまた一度きりで良い婚礼が「くり返される」ことを意味するので、くり返し言葉は使わないようにする。

■3.二次会の司会

二次会の司会者は、厳粛さが求められる結婚式とは違い、場を盛り上げたり、和ませたり、肩のこらない演出や笑いで、楽しいひとときを過ごすお手伝いをします。特別なマニュアルはありませんが、参加者の誰もが楽しめるようなプログラムを工夫したいものです。
【主な二次会の形式】
結婚披露宴の二次会には以下のようなものがあります。
(1) 新郎新婦の友人が発起人となって行う場合
(2) 新郎新婦自身が、披露宴に出席してくれた友人たちや、披露宴に招待できなかった友人たちを招いて感謝の会を行う場合
出席者も自由な服装で気軽に参加することができます。会場選び、余興(ゲームなども含む)などについて、事前に新郎新婦とともに内容を打ち合わせをしておく必要があります
◆結婚式の二次会の司会者に〜参考にしてほしいマニュアル〜
ここでは、結婚式の二次会の司会者を引き受けた方のためにチェックしたい項目と進行表をご紹介します。司会のマニュアルとしてお役立て下さい。
【二次会の前に】
◆当日の係の確認
会費制の場合もあります。主な役割は下記のとおりです。会が始まる前に、それぞれの役割を確認しておきましょう。
(1)受付係
(2)司会進行係
(3)撮影係
(4)準備サポート
(5)会計

●二次会には出席しない新郎新婦の両親からカンパなどを頂戴するケースも多いと思いますが、ありがたく頂戴し、予算に組み入れるとともに、参加者の前で報告するようにします。
[紹介例]
みなさんにご報告があります。新郎のご両親より、二次会に◯◯円のカンパを頂きました。会費に組み入れさせていただきます。皆さん、拍手をお願いします。
みなさんにご報告があります。新郎のお兄様より、二次会の景品として「◯◯円分の商品券」と「◯◯◯ワイン」を赤白各1本頂きました。皆さん、拍手をお願いします。

※当日撮影した写真のプリント代(焼き増し代)や、郵送代で困ってしまう幹事さんもいます。
すべて自腹で負担してみんなに送るという太っ腹の幹事さんはともかくとして、会費の中で通信費や撮影経費なども見込んでおくようにしましょう
二次会の進行表
下記は代表的な二次会の進行表です。都合で省略される項目もあります。
※二次会の幹事については別ページにてご紹介しています>>>
式次第・進行ポイント司会者の言葉・セリフ(文例・例文)
1. 関係者に挨拶
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●二次会の始まる60分前には会場に到着するようにします。
●新郎新婦は、披露宴が終わって精算などの手続きを済ませてから二次会の会場に到着するため、ギリギリになる可能性があります。
主役に代わって会場の責任者に挨拶を済ませておきます。
会場の責任者に挨拶する
司会を勤めさせて頂く、志海一郎と申します。
本日はいろいろとお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
2. 会場設営準備
 ポイント
・ゲームや余興をする場合には、必要な機材のセッティングや準備をします。
・受付係、会計係の場所をセッティングします。
受付係には必ず招待客リストを一部渡しておきます。
・披露宴から移動してくる招待客は手荷物が多いものです。クロークがない会場では、手荷物置き場なども決めておくと良いでしょう。  
3. 段取りの確認
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●当日の進行表の最終確認をします。
●会場の使用時間と、だいたいの時間配分を頭に入れておきます。
●新郎、新婦が到着したら、本人たちも含めて段取りを確認します。
●伴奏者や音響担当者、ビデオなどの係がいる場合は段取りを確認します。
当日の進行・段取りを確認する
早速ですが、本日の段取りを確認させて頂きます。


[上記の言葉に続けて、全体の流れを簡単に説明します]

4. 立ち位置、 会場レイアウトのチェック
 ●司会の立ち位置、マイクの位置などを確認  
5. 受付け開始
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●会費制の場合には、受付で会費の徴集をします。
●ゲストには、名札を渡して胸につけてもらうようにすると良いでしょう。
● 撮影の開始
[挨拶と案内の言葉の例]
本日はお忙しい中をお集りいただきましてありがとうございます。お手元のネームプレートと同じ色のテーブルにお着き下さい。
もし場所がお分かりにならない場合にはお手をお上げいただければ係の者がご案内をさせて頂きます。
6. 招待客入場 ならびに待機・スタンバイ につづく
 
二次会の進行表 つづき
式次第・進行ポイント司会者の言葉・セリフ(文例・例文)
◆結婚式の二次会の司会者に〜参考にしてほしいマニュアル〜
6. 招待客入場 ならびに待機・スタンバイ
 ポイント
●出席者は二次会の会場内に移動します。
●(例えば)場を盛り上げるために、入り口近辺のゲストにクラッカーを渡しておいたりします。  
7. 開会宣言
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
 
皆様大変お待たせいたしました。間もなく太郎君と花子さんの結婚を祝う会を開始させていただきます。
8. 新郎新婦入場
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●新郎新婦が、二次会の会場に入場します。
新郎新婦の入場です。
皆様、盛大な拍手でお迎え下さい。
(これを合図に、クラッカーなどを鳴らしたりします)
9. 司会者の挨拶
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
 
お二人が揃ったところで自己紹介をさせていただきます。
本日このおめでたい席の司会を務めさせて頂きますのは、新郎の◯夫君の友人で志海太郎と申します。不慣れですが心を込めてつとめますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
10. 祝いの言葉と乾杯
 ポイント司会者の言葉・セリフ(文例・例文)
●時間が許せば、祝いの言葉は、新郎側と新婦側で一人ずつお願いできると良いと思います。
右記の司会者の言葉は、 お祝いの言葉を頂戴した人物にそのまま乾杯の挨拶をお願いする場合の例です。
●できれば、乾杯の挨拶を聞く間は全員起立します。
●簡単な挨拶のあと、「乾杯!」の掛け声があがったら、全員で「乾杯!」と唱和し、グラスのシャンパンやビールなどを飲みます。
口をつけるだけでも構いません。
グラスをテーブルにおいて、拍手をします。
※乾杯の作法については、こちらのページで詳しく説明しています>>>
それでは新郎の友人、◯◯様よりお祝いの言葉と乾杯のご発声をお願いしたいと思います。皆様お手元のグラスをお持ちになり、ご起立をお願いいたします。

(乾杯のあと、拍手をしながら)
ありがとうございました。皆様どうぞご着席下さい。
11. 食事・歓談
 ●軽食やおつまみなどをつまみながら、歓談をします。
今日は軽いお食事をご用意いたしております。ピザなどは、温かいうちにどうぞご自由にお召し上がり下さい。
式次第・進行ポイント司会者の言葉・セリフ(文例・例文)
12. 余興、出し物
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
[二次会の余興や出し物のコツ]
●余興の種類やタイミングは決まっていません。
だいたい、会場の使用時間は二時間が基本ですので、全体の長さから2つか3つの余興のタイムスケジュールを組んでみましょう。
さて、皆様にご歓談いただきながら、こちらのステージでは、ゲームを始めさせて頂きます。
(以下省略)

●定番ですが…、
・新郎クイズ、
・新婦クイズ
・赤い糸ゲーム
・誓いのキス、
・ビンゴゲーム など
出し物を工夫してみてください。
[良い余興の条件]
・全員で参加できるもの
・ 楽しい雰囲気が作れるもの
・ 新郎新婦が主役であるもの。
・初対面同志でも盛り上がるもの
ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文

[新郎新婦クイズの質問例]
・初めてのデートの場所は?
・初めてのキスはいつ?
・二人だけの時、お互いを何と呼んでいる?
・プロポーズの言葉は?
など
●クイズやゲームは賞品(景品)を紹介しながらやると盛り上がります。


[二次会の景品のコツ]
忘年会などのゲームと同様に、二次会の場合も、一番最初のゲームよりも、一番最後のゲームの景品に最も豪華なものをが、盛り上がるコツです。
それでは定番の新郎新婦クイズから参ります。
正解した方には新郎新婦にちなんだ記念の品をご用意していますので、皆様どうぞ張り切ってご参加下さい。
13. 新郎新婦謝辞
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●新郎(または新郎新婦)が、お祝いをしてくれた仲間へのお礼を述べ、新生活への指導や支援をお願いする言葉を述べます。
●新郎新婦が二人で述べることもあります。
世界一の幸せ者、新郎の太郎くんから皆様に一言メッセージをお願いしたいと思います。
14. 退場
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●「終わる」は忌み言葉。
「終わる」の代わりに「お開き」と言います。
●新郎新婦が、出席者にかける言葉の例
「本日はお忙しい中をおこしいただきましてありがとうございました」
「今日は本当にありがとう。嬉しかった」
●出席者が退場の際に言葉をかける例
「おめでとうございます。」
「 お幸せに」など。
宴たけなわではございますが、これにてお開きとさせて頂きます。
本日はお忙しい中をお集り頂きましてまことにありがとうございました。どうぞ忘れ物の無いように、気をつけてお帰り下さい 。
 
[司会者が幹事を兼ねている場合]
●司会者が、幹事や発起人を兼ねている場合には、下記のような残務もあります。
式次第・進行ポイント司会者の言葉・セリフ(文例・例文)
15. 清算、片付け
 ポイント司会者の言葉・セリフ文例・例文
●会場への支払い
●お世話になった会場へはきちんと挨拶をして帰りましょう。忘れ物のチェックもお忘れなく。
おかげさまで滞り無く会を終えることができました。料理も好評でしたし、皆、とても楽しんでくれたようです。
本日は本当にありがとうございました。
16. 会計報告
 ●新郎、新婦の友人だからといって不足分を幹事が負担したり、妙に予算があまってしまうような雑な会計は禁物です。
● 新郎新婦の依頼で行われた二次会の場合には、会が終了したら、できるだけ早い時期に請求書、領収書と合わせて新郎新婦に収支報告をします。
●二次会には出席しない新郎新婦の両親からカンパなどを頂戴するケースも多いと思いますが、ありがたく頂戴し、予算に組み入れるとともに、参加者の前で報告するようにします(詳細前述)。 
★17. 幹事だけの打ち上げ
 ●必須ではありませんが、「お疲れさま会」のような簡単な会を開くことがあります。
(新郎新婦を交える場合と、幹事だけで行う場合があります。)
●会計報告や、撮影した写真などについて整理したり、新郎新婦に渡したりします。