始末書 いかなる処分もお受けしますと書くのは?
いかなる処分もお受けしますと始末書に書くのはNGなの? 答えは「あまりおすすめしません」です。強い反省の気持ちを表すために、こうした言葉を文末につい入れたくなるもの。また、始末書を書かせる側もこの文言を書かせたくなるものです。しかし、そもそも「規定や規則を超えた処分」が下されることは無いため、過剰な表現で自身の意に沿わぬ始末書を書く必要はないのです。
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▼ 始末書と顛末書の違い(しまつしょと てんまつしょ)別のページ |
▼ 始末書と反省文の違い(しまつしょと はんせいぶん)別のページ |
Q1.始末書に「いかなる処分もお受けします」と書くのはNGなの? |
おすすめしません。その理由は?会社・職場でミスや不始末をおかしたとき、あるいはトラブルが発生したときに、上司から始末書の提出を求められることがあります。
始末書はけん責処分として比較的軽微な不始末や不祥事に対して科されるものです。もちろんもっと軽いごく小さなミスであれば、反省し謝罪することで済まされるケースが大半ですが、会社に与える影響が大きいもの、特に会社に金銭的損失を追わせたり、社内規定に違反したり、会社の社会的イメージを著しく損ねたような場合には、始末書の作成と提出が必要となります。
一般的な会社では就業規則で「懲戒」の内容が定められており、犯した不始末や不祥事やトラブルの大きさにより、口頭で注意する、書面で注意し戒める、始末書を提出させる…などの軽い処分から、減給、出勤停止、降格、解雇などの重い処分まで「懲戒」の各段階が会社ごとに決められています。始末書は比較的軽微なミスやトラブルの際に下される懲戒となります。
「反省し、始末書を提出せよ」という処分を受けた場合、書き手は強い反省の気持ちや謝罪の気持ちを込めるために「いかなる処分もお受けします」と書きたくなるものですが、この一文はあまりおすすめしません。その理由は以下のように2つあります。
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始末書に「いかなる処分もお受けします」と書くのは |
(1)始末書を書くこと自体が処分
やや細かい話になりますが「始末書を提出せよ」と指示された、このこと自体が「始末書提出という懲戒処分を受けた」ことになります。
決定された懲戒処分を受けて、言わばその刑罰を果たしているのに、更にそれに加えて、未来について語る形で「いかなる処分もお受けします」「いかなる処分もお受けする所存でございます」などと書くのはおかしい、ということになります。
(2)再犯しないと誓う言葉としてなら「有り」だが、注意が必要
上記(1)で述べたように、今回の不始末に関してはすでに「始末書の提出」という処分が決定されているため、更に「いかなる処分もお受けします」と書くのは「決定した処分に重ねて処分を受ける形」となるためおかしいのですが、将来について、「二度と同じ過ちは犯しません」という意味で「もし今後同様の過ちを犯した場合にはいかなる処分もお受けします」と書くなら「有り」でしょう。
ただし、実際には「規定や規則を超えた処分」が下されることは無いため、仮に再犯をしても、こんどはその再犯に応じた規則や規定に則った処分となります。無理に意に沿わぬ文言を使う必要はありません。
おすすめの書き方は
「二度と犯さぬよう細心の注意を払う所存でございます」
「二度と犯さぬよう誓約いたします。」
といった表現です。もし、もう少し反省の気持ちを強調するなら、
「万一繰り返した場合には、相応の処分を受ける覚悟でございます」
がオススメです。「相応の処分」イコール就業規則に基づいた適正な処分だからです。
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【はみだし知識】
「いかなる処分も」に使われている「いかなる」という言葉は、古語の「いかなり」から来ています。漢字で書くと「如何なり」です。
意味は、「どんな」「どのような」あるいは「どれほどの」という意味です。
したがって「いかなる処分も」は、「どのような処分も」という意味となります。
この「いかなる」の同じ使い方として「いかなる理由があれ」「いかなる方法でも」などがあります。
ちょっとわかりづらい「いかなる」という言葉ですが、身近な例で言えば「ふるさと」の歌詞の二番、「いかにいます父母(どうしていますかお父さんお母さん)」の部分で使われているのが連用形です。(連用形は「いかに」「いかなり」。
「いかなる」という古語は形容動詞なので、「いかなら」「いかなり」「いかに」「いかなり」「いかなる」「いかなれ」「いかなれ」といった形になります。} |
Q2.始末書に「いかなる処分もお受けします」と書かせることはNGなの? |
基本的にはNG。就業規則の充実を!
始末書を書かない社員に対し、始末書を書けと強要することはできないのと同様に、
始末書の文章や文言まで指定することはできません。
もし、書き手に「書き方がわからない」とアドバイスを求められたとしても「盛り込む内容」を指示するのが最良のアドバイスです。
以下の詳細を見てみましょう
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始末書に「いかなる処分もお受けします」と書かせるのは |
Q1.社員に始末書を書かせることはできるか
始末書を書かせる処分に相当する不始末やミスであると判断されれば、始末書を書かせることはできます。就業規則に懲戒処分の内容を明記しておきましょう。
Q2.始末書に「いかなる処分もお受けします」と書かせることはできるか
答えはNOです。処分を下しても始末書を書かない社員に対し、始末書を書けと強要することはできないのと同様に、その文章の文言まで指示することはできません。
また、仮に「いかなる処分もお受けします」と書くように指示を出し、それを守らない社員がいた場合でも、それを理由に別途何らかの処分を下すことはできません。
Q3.同じ不始末やミスを何度も繰り返し、数回にわたり始末書を書く懲戒処分を下した社員に対しては?
何度も繰り返す悪質な社員に対しては別途処分をすることができます。前提として就業規則に定めがあれば「懲戒解雇」をすることも可能となります。
数回にわたり懲戒を受けたにもかかわらず悪質な不始末を繰り返す社員には、始末書を書かせる際に、「もし次に同じことを繰り返した場合には就業規則に則り、相応の処分をする可能性もあります」と伝えることもできます。
厚生労働省のモデル就業規則の、「懲戒解雇」の条文に
「数回にわたり懲戒を受けたにもかかわらず、なお勤務態度等に関し、改善の見込みがないとき」を挙げています。
こうした就業規則を設けておくことにより悪質な行為や不始末を繰り返し、かつ改善が見込めない場合には、最悪の場合「解雇」をすることが可能です。
(参考:厚生労働省「モデル就業規則」(別ウィンドウで開きます)
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