一周忌の香典返しとマナーのページ。一周忌法要の際に頂いた香典のお返しとして引出物を用意します。また法事に欠席して香典だけ頂いた相手には品物を送ります。お返しの品物で人気があるのは食品、洗剤など実用品です。
一周忌の香典返しの金額相場、のしの表書き、一周忌の挨拶状・お礼状の文例・例文、書き方とマナーを紹介します。
一周忌の香典返しの金額相場、のしの表書き、一周忌の挨拶状・お礼状の文例・例文、書き方とマナーを紹介します。
目次
1.一周忌法要について |
亡くなってからちょうど一年めの同月同日(「祥月命日(しょうつきめいにち)」を「一周忌」と呼びます。 一周忌には、親族以外にも、知人・友人などを招いて法要が行なわれます。 |
一周忌のときに行なわれる主な行事 |
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お墓参り |
お墓参りには決まった時期があるわけではありませんが、命日、祥月命日、お盆などの時期にお墓参りが行われます。 一周忌は亡くなって一年目の祥月命日であるため、お墓参りが行われることが多いようです。 |
納骨式 |
納骨式は四十九日に行なわれる場合が多いようです(次に多いのが百箇日法要です)。 遅くとも三回忌までに納骨をします。 |
一周忌法要 |
準備や流れ、服装などは一周忌法要のページで解説します。 |
お斎 (おとき) |
法要の際には僧侶による読経のあと焼香が行なわれ、最後に食事がふるまわれます。この食事を御斎(お斎とも書く・おとき)と呼びます。お斎は僧侶や参列者へのお礼の気持ちをこめたお膳であると同時に、一同で故人を偲ぶための行事です。 |
■2.香典のお返し・香典返しのマナー |
一周忌の法事・法要に香典を持参して下さった相手には、会食でおもてなしをし、引出物をお渡しすることがお返しとなります。 一周忌の法事・法要に出席せず香典だけを頂いた相手にはお礼状を添えてお返しの品を送ります。 |
一周忌の香典返しマナー(香典を頂いた相手へのお返しのしかた) | |
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(1)一周忌の法事・法要に出席。香典を持参し出席された場合 | |
法要の後、会食でおもてなしをし、引出物をお持ち帰り頂く | |
会食がない場合には、引出物にお酒や折り詰め弁当などを添えてお持ち帰り頂く | |
(2)一周忌法要には欠席。香典のみ頂いた場合 | |
お礼状を添えて、お返しの品をお送りする | |
(3)一周忌法要には欠席。供花やお供えのみ頂いた場合 | |
お礼状を添えて、お返しの品をお送りする | |
(4)一周忌法要には欠席。供花やお供えのみ頂いた場合 | |
お礼状を添えて、お返しの品をお送りする |
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3.一周忌の香典返し 品物・金額・相場 |
香典を頂いた相手へのお返し(引き出物)は頂いた金額の1/2〜1/3をめやすに用意します。一周忌で香典返しという意味で用意する品は引き出物です。法事の引出物を用意する際には、あらかじめ想定される金額に応じていくつかのランクで用意しておくと良いでしょう。 |
一周忌の香典返しの品物 |
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人気があるのは食品(菓子など)、調味料、洗剤、海苔、お茶などの実用品でいわゆる消えもの(消費すると消えてなくなるもの)です。食品・菓子の場合にはある程度日持ちのするものを用意します。 最近はカタログギフトも良く用いられます。 地域によっては、ご近所の方などが(法要には出席されず)香典だけを持参されることがあります。1,000円程度の手頃な価格帯のものを余分に用意しておくと良いでしょう。その場でお礼の言葉を述べながらすぐにお渡しできるようにしておきます。 |
一周忌の香典返しの金額・相場 |
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香典返しの意味で用意する引き出物は、頂いた香典の金額の半額〜1/3程度をめやすに手配します。 親族・親戚から頂く香典は、先方が法事法要の費用を考慮して多めに包んでいる場合があります。厳密に半返し〜三分の一返しをと考える必要はありません。 |
一周忌の香典返しの時期 |
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時期としては、以下の2通りがあります。 1. 引き出物は一周忌法要の当日にお持ち帰り頂くケースが大半です。引き出物のほかに、当日の食事でのおもてなしもお返しのひとつとなります。 2. 法要に出席せず、香典やお供物、お供え物、供花などを頂いた場合には、お礼状を添えてお返しの品を送ります。のしの表書きは下記4と同様に「粗供養」「志」などです。送る時期は法要後なるべく早く、できれば二週間以内をめやすとします。 |
4.のしの書き方、のしの表書き |
一周忌の法事法要に出席された方への引出物や、香典・お供物を送って頂いた相手に送る香典返しののしの表書きについて解説します。 |
のしの書き方・のしの表書きとマナー | |
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▼水引き 引出物につけるのし(熨斗)の水引は黒白の結び切りです。 ▼表書き 「志」(主に関東を中心として全国で使われます)、 あるいは「粗供養」(主に関西地域で使われます)、 他にも「御礼」など。 ▼墨 薄墨ではなく、濃い墨で書きます。 ▼下段 のし紙の下段の書き方は、以下の見本画像のいずれでもOKです。 ▼仏教以外の場合は? 仏教以外の宗教(キリスト教、神道)でも、「御礼」「志」の表書きは使うことができます。 | |
のし紙の下段の書き方は、姓だけの場合もあります。 | のし紙の下段の書き方は喪主・施主のフルネームの場合もあります。 |
のし紙の下段の書き方は喪主・施主の姓に家をつけて「◯◯家」と書く場合もあります。 一例としては例えば故人の子どもたちが葬儀や法事の際に費用を出し合う場合などに多くみられます。 |
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5.お礼状の文例・挨拶状例文 |
一周忌法要に参列して頂いた相手や、出席せずに香典やお供えを頂いた相手に出すお礼状の文例・例文です。 親族に対してはお礼状は不要ですが、知人、友人をはじめ忙しい中を時間を割いて法事に参列してくださった方にお礼状を出したいという方のために、参考になる文例をご紹介します。 なお、法事に参列せず、お供え、お花、お供物を下さった方にもお礼状を出します。 |
▼法事・法要のお礼状のポイント施主が、参列者一人一人にお礼を申し上げる代わりにお礼状をお出しするものです |
●作成時のポイント | |
●故人との続柄にふれる場合は、喪主からみた故人との関係を書きます…「亡父」「亡祖父」など。 | |
●丁寧にする場合にはお礼状も手書きにします。会社関係などでお礼状の印刷を手配する場合には、およその数を把握した上で、参列予定者の数よりも多めに手配をします。 | |
●どんな人に | |
下記のAの人には必ずお礼状を出します。Bの人にも基本的にはお礼状を出しますが、相手との間柄によっては(ごく親しい友人の場合などは)電話でお礼の気持ちを伝えることもあります。A.法事に参列できずにお花やお供物を下さった方には、お礼状を送ります(文例1参照) B.親戚以外の友人、知人に、お忙しい中を時間をさいて来ていただいたお礼の気持ちを伝えます(文例2参照) |
【文例1】 ※ふつうは縦書きです。ページ構成の都合上、横書きにしています 参列せずに、香典やお花、お供物だけを頂戴した場合 拝啓 このたびは 亡祖母 佐藤たま江儀 一周忌法要に際しまして ご多忙中にもかかわらずご鄭重なるご厚志を賜り心より厚くお礼申し上げます おかげさまで一周忌法要を滞りなく済ませることができました 茲にご厚情に感謝申し上げますとともに、今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます 早速拝眉の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます 敬具 令和◯◯年◯◯月◯◯日 本松 一郎様 〒□□□−□□□□□ 東京都渋谷区神宮前◯−◯−◯ 喪主 佐藤太郎 親族一同 [全体の流れ] ・故人の名前…「亡祖父 ◯◯◯◯儀」という書き方と、「故 ◯◯◯◯儀」という書き方があります。 会社で行う法事の場合には後者をアレンジし、「弊社社長 故◯◯◯◯儀」といった形で使います。 ・お礼の言葉…忙しい中を温かいお心づかいを贈って頂いたことへのお礼の言葉を入れます。 ・お礼状はあくまでも略儀…です。本来なら直接お礼を申し上げるところ、書状でのご挨拶となった旨を伝えます。 (文中の言葉「拝眉(はいび)」…お会いするという意味をへりくだって言うときに使う言葉。お目にかかる。) ・差出人…施主の名前を書きます。横に「親族一同」と書き添えます。 ・その他…季節の挨拶文は不要。 頭語 「拝啓」+結語「敬具」については、両方入れるか、もしくは両方無しのどちらでも良い |
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▼お礼状の文例、例文ほとんどの場合、決まった文面 となります。一番大切なのは、すぐにお礼の気持ちを伝えることです。 |
【文例2】出席・参列してくれた相手へ ※ふつうは縦書きです。ページ構成の都合上、横書きにしています 拝啓 亡祖母 佐藤たつ江儀 一周忌法要に際しましては ご多忙中のところわざわざご参列を賜りご芳情のほど誠に有難く 厚くお礼申し上げます 早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます 敬具 令和◯◯年◯◯月◯◯日 〒□□□−□□□□□ 東京都渋谷区神宮前◯−◯−◯ 喪主 佐藤太郎 親族一同 [全体の流れ] ・故人の名前…「亡祖父 ◯◯◯◯儀」という書き方と、「故 ◯◯◯◯儀」という書き方があります。会社で行う法事の場合には後者をアレンジし、「弊社社長 故◯◯◯◯儀」といった形で使います。 ・お礼の言葉…忙しい中を参列して頂いたことへのお礼の言葉を入れます。 ・お礼状はあくまでも略儀…です。本来なら直接お礼を申し上げるところ、書状でのご挨拶となった旨を伝えます。 (文中の言葉「拝趨(はいすう)」…出向くという意味をへりくだって言うときに使う言葉。参上する。お伺いする。) ・差出人…施主の名前を書きます。横に「親族一同」と書き添えます。 ・その他…季節の挨拶文は不要。 頭語 「拝啓」+結語「敬具」については、両方入れるか、もしくは両方無しのどちらでも良い |