お宮参りの服装 祖母》着物・70代・60代・50代・40代・春・夏・秋・冬

お宮参りの祖母の服装のページ。お宮参りの時の祖母の服装(スーツ・洋服・洋装)について、年代別(70代・60代・50代・40代)、季節別(春・夏・秋・冬)に解説します。お宮参りは生後30日頃に赤ちゃんの誕生を祝い健やかな成長を祈り氏神様にお参りする儀式で、昔は父方の祖母が赤ちゃんを抱くのがしきたりでした。現代では家族のカタチに合わせて、パパとママと赤ちゃんだけでのお参りや、両家の祖父が一緒に参拝する形などもあります。
なお、着物・和服・和装についてはこちら>>>

[参考ページ]
※「お宮参りの祖母の服装 スーツ・洋服・洋装」のページへ>>>
※「お宮参りのママの服装」のページへ>>>
※「お宮参りのパパの服装」スーツ・礼服のページへ>>>
※「お宮参りのパパの服装」着物・和服のページへ>>>
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1. お宮参りの祖母の服装とは

お宮参りは生後一ヶ月頃の赤ちゃんと一緒にその土地の守り神である産土神様にお参りする行事です。赤ちゃんの誕生を祝い健やかな成長を祈る儀式です。
旧来のしきたりでは、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしていましたが、現代ではパパ、ママ、赤ちゃんの三人でお宮参りをしたり、両家の祖父母が付き添って皆でお宮参りをしたり等、しきたりにはこだわらなくなってきています。
お宮参りの祖母の服装のポイントは以下のとおりです。

お宮参りの祖母の服装のポイント

1.お祝いにふさわしい服装で
2.赤ちゃんやお母さんに服装の格を合わせる(全員が準礼装、全員が略礼装、全員が普段着など)
3.両家の祖母が参列するのか、どちらかの祖母だけなのかを事前に確認。先方の祖母とのバランスを考えたり、父方の祖母よりも母方の祖母の服装が格上になったり目立つことが無いようにする。
4.赤ちゃんを抱っこする際の「掛け着(赤ちゃんを抱いた上で羽織る祝い着)」を用意する場合には、掛け着とのバランスも考えると素敵。

2. お宮参りの祖母の服装 着物・和服

赤ちゃんが正式な祝い着の場合には、祖母も正装になります。訪問着、色留袖、紋付きの羽織となります。以下はお宮参りの祖母の一般的な服装です。

お宮参りの祖母の服装(女性の服装)

着物の場合(和装・和服)
ドレスコード略礼服
服装の例無地の付け下げ、訪問着、色無地など。
付け下げよりも訪問着のほうが格上です。
色無地は帯によって格が変わります。色無地に袋帯を合わせて着る場合、紋が1つ入れば略礼服で訪問着よりも下、3つ紋入りに袋帯なら訪問着より上となります。
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3. お宮参りの祖母の服装 着物(70代・60代・50代・40代)

お宮参りの祖母の着物を年代別に紹介すると以下のようになります。
お宮参りの祖母の服装 年代別
着物の格は訪問着(格上)→付け下げ(格下)となります。

1)カラー(色・色調)を考える

・年齢にふさわしい色調を選びます。赤ちゃんの母親・ママよりも目立つことが無いように、控えめな色や渋めの色を選ぶようにします。
・例えば40代。50代の祖母であれはごく淡いピンクや、灰桜と呼ばれるピンクグレー、淡いクリーム色、薄い水色、薄いグレー系など。特に控えめなトーンが良いでしょう。
・例えば60代、70代の祖母は淡いクリーム色、灰色かかった薄い水色、淡いうぐいす色、明るいグレー系などがおすすめ。
このとき60代、70代の祖母の場合は「慶事」であることを考慮し、逆に地味になりすぎないようにします。濃い色、紺、黒系、赤、深緑、暗灰色などはあまり向きません。

2)落ち着いた柄を選ぶ

・赤ちゃんのママよりも派手にならないようにします。柄ばかりが目立つような大胆な絵柄よりも落ち着いた絵柄のものがおすすめです。
・柄が多い訪問着よりは、柄が控えめな付け下げを選んだり、色無地を選んだりすると落ち着いた印象になります。

3)帯は金糸・銀糸の袋帯

帯を礼装用の袋帯にするとぐっと格が上がります。訪問着の場合だけでなく落ち着いた柄の付け下げの場合にも応用が可能です。

4. お宮参りの祖母の服装 着物(春・夏・秋・冬)

着物・和服にも季節感があります。以下に一般的な例をご紹介します。

お宮参りの祖母の服装 季節別(春・夏・秋・冬)

1)季節の花の絵がある着物の場合、着る季節を合わせる

桜なら春、コスモスなら秋など

2)単衣(ひとえ)、袷(あわせ)、絽(ろ)を使い分ける

・春と秋は、単衣(ひとえ)の着物。表地は袷(あわせ)と同じですが、裏地がないものです。帯などの小物は袷(あわせ)と同じものを使います。
・夏には絽(ろ)と呼ばれる風通しの良い織り方の着物をきます。透けて見えるのが特徴です。帯などの小物は絽の着物専用のものになります。
・早春、晩秋、冬は袷(あわせ)と呼ばれる着物で、裏地のついた着物になります。
ワンポイント
・よく、6月は単(ひとえ)、7月、8月は絽(ろ)、9月は単の着物などとされますがレンタル衣装を利用すると絽のものはショップに無いこともあり、単(ひとえ)を着用する方もいらっしゃいます。
・気候に合わせて羽織を着ても問題ありません。冬および晩秋や初春の肌寒い時期に着用してもOKです。訪問着や付け下げにふさわしい、着物の格を合わせた羽織にします。
ひと昔前のような色無地に紋付きの黒羽織を合わせるといった体でなくても、羽織は柄が多くないもののほうが合わせやすいでしょう。
基本的には、赤ちゃんの体調に配慮し、真夏の暑い時期や厳冬期はお宮参りを避けるのが一般的です。厳冬期を避ければ着物の上に着る防寒着も羽織やショールなどで対応できるでしょう。
・赤ちゃんを抱く場合にはお祝いの掛け着をかけることが多くなります。

5.着物の名称について(訪問着とは? 付け下げとは? 色無地とは?)

お宮参りで着用したい訪問着、付け下げ、色無地について、概略ですが見分け方を解説します。

お宮参りの祖母の服装(おばあちゃんの服装)

訪問着 訪問着
訪問着は絵柄がつながっているのが特徴
祖母の場合は落ち着いた色合いを選びたい。
淡い色+グレーがかった系統がおすすめ。

訪問着
一般的には、訪問着は着物の形にしてから絵付けをしたり染め上げたりするため、布地の縫い目と関係なく全体に絵柄・模様が繋がっている。
色留袖に次いで格式の高い着物とされる。準礼装として披露宴などにも着ることができる。
訪問着は準礼装とされ、同格の服装に色無地がある。

 

【付け下げ】
付け下げ

付け下げ
付け下げは反物の形で売られているため、絵柄には連続性がない。
布地の縫い目に模様や絵柄がかからないように仕立てている。
模様は上に向くように柄がつけられており、柄の配置は、訪問着と似た配置にしたものが多くなっていて略礼服として使える。

 

【色留袖】
色留袖

色留袖
布地の縫い目に関係なく模様が繋がっている。
上半身には模様がない点が訪問着とは異なる。五つ紋、三つ紋、一つ紋など、紋が入るとさらに格が上になる。
黒留袖に準じる格式だが、黒留袖は婚礼で親族が着るという用途が大半なのに対し、色留袖は正装として用途が広い。
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