お悔やみごと(不祝儀)のしきたりやマナーは、宗教が関わってくるので一番難しいといえます。一般的に通夜または葬儀・葬式(告別式)の際に持参する不祝儀を「香典」と呼びます。ここでは香典の常識とマナーについて死亡の連絡が来てから〜通夜や葬儀に持参する香典の宗教別の注意点とポイントをご紹介します。
なお、通夜・葬儀葬式の時に持参する香典の書き方ついては前のページへ
香典返しについては別ページで詳しくご説明しています。>香典返し
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目次
4.供物・供花(お供え物)を贈る |
霊前にお供えする果物やお花などを「供物」「供花」といいます。 「供物」としては線香、ろうそく、果物、お菓子など。 「供花」は生花、花輪などがあります。 ふつう、花輪は会社や団体などが贈るものです。個人で花を贈るときは生花を贈ります。 |
【供物・供花の相場…お金のページへ】 |
供物を贈る(宗教別の供物ののしの書き方と供物の例) | |
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ポイント | 宗教別 お供えする供物の種類など |
●仏教では故人が好んだ食べ物「果実」「菓子」を贈るほか、「線香」「ろうそく」を供物として贈ることができます。「肉」「魚」などの生ものはNGです。 ●神道でも使える供物は「果実」「菓子」「酒」など。「食べ物」は全般的にOKですが、線香やろうそくはNGです。 ●キリスト教では生花以外はだめ、と覚えてください。 ●仏教では供物は正式には奉書紙で包み、双銀か白黒の水引きで結び切りにします。表書きは「御供物」「御供」。 | ◎お供えする品物につけるのしの書き方 仏教の場合、果物や菓子を贈る場合のの「のし」の表書きは「御供物」「御供」となります。 ◎現金を包むときののしの書き方 現金を用意 して熨斗袋の表書きを「御供物料」「御花料」とし、遺族に「故人の好きだった食べ物を供えてください」「故人がお好きだったお花を供えてください」などと渡しても良いでしょう。表書きに「供花料」とは書きません。 ◎神道では食べ物の他にお酒を供えることもありますが、供え方や飾り方にはしきたりがあるので現金を包むほうが無難でしょう。 表書きは「御玉串料」となります。 【のし袋】参照 |
生花を贈る(手配の仕方) | |
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ポイント | 備考 |
●生花は宗教を問わずお供えとして使えます。 自分で持参しても、葬儀社や花屋などに頼んで手配をしても良いでしょう。 白黒や黒のリボンをかけたり、水引きをかけたりします。 赤など強い原色の生花は避けるのが普通です。 | ◎通夜の日の午前中に間に合うよう手配する。 【葬式・葬儀の供花】参照 |
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供花を贈る(手配の仕方) | |
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ポイント | 備考 |
●祭壇の横に供える贈り主の名札つきの生花を供花と言います。 ●供花も、自宅や式場によっては、並べる場所の都合があるので喪家や斎場の意向を確認してから葬儀社に手配を依頼すると良いでしょう。 ●葬儀社などに手配を依頼した場合の代金は「御花代」「お花代」として白封筒などに用意します。 | ◎葬儀の日の前日に間に合うよう手配する。 【はみだし知識】 ・キリスト教式では、葬儀、法要のときの不祝儀袋の表書きを「お花料」「御花料」と書きます ・現金を用意 して熨斗袋の表書きを「御花料」とし、遺族に「故人がお好きだったお花を供えてください」などと渡しても良いでしょう。表書きに「供花料」とは書きません。 |
花輪・花環(はなわ)を贈る(手配の仕方) | |
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ポイント | 備考 |
●葬儀用の花環は、普通は団体や会社が贈る。 ●式場によっては、並べる場所の都合があるので喪家や斎場の意向を確認してから葬儀社に手配を依頼すると良いでしょう。花輪の代わりに良く用いられるのは、花籠や、スタンド花などです。 代金は「御花代」として白封筒などに用意します。 | ◎花環(はなわ)は、葬儀の日の前日に間に合うよう手配する。 |
その他…樒について(樒=「しきみ」) | |
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ポイント | 備考 |
●しきみ(しきび、樒)は、関西の葬儀などで用いられます。筆者も京都の葬儀の際に目にした経験があります。他の地区ではあまりなじみがありませんが、花輪のような役割だと思って下さい。 一対づつ手配ができ、式場の外にずらりと並んで供えられている光景も目にしました。 宗教によっても異なりますので、喪家や葬儀社と相談してから手配をしてください。葬儀社に手配を依頼すると良いと思います。 | ◎樒は通夜、葬儀の両方に飾ります。できるだけ早めに手配をします。 ◎名入りで飾ることが多いようです。 【はみだし知識】 仏式の枕飾りの際に、花立てにしきみの枝を飾ることがあります。(しきみではなく、菊の花の場合もあります)。キリスト教式や、神式では樒(シキミ、シキビとも言う)を用いることはありません。 |
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5.お香典の相場(香典料の金額のめやす) |
香典の金額は、故人とのおつき合いの深さや、贈り主の年齢によって異なります。 いちおうの目安として香典の相場金額をご紹介します。 下記はごく一般的な香典代のめやすとなる金額です。 |
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お香典の相場(あなたの年代と故人の関係) |
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あなたとの関係 | 亡くなった人 | 20代 | 30代 | 40代 |
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勤務先の上司 | 本人 | 5,000 | 5,000〜10,000 | 10,000〜 |
勤務先の上司 | その家族 | 5,000 | 5,000〜10,000 | 10,000〜 |
勤務先の社員や同僚 | 本人 | 5,000 | 5,000〜10,000 | 10,000〜 |
その家族 | 3,000〜5,000 | 3,000〜10,000 | 3,000〜10,000 | |
祖父母 | 10,000 | 10,000〜30,000 | 30,000〜50,000 | |
両親 | 30,000〜100,000 | 50,000〜100,000 | 50,000〜100,000 | |
兄弟・姉妹 | 30,000〜50,000 | 50,000 | 50,000 | |
おじ・おば | 10,000 | 10,000〜20,000 | 10,000〜30,000 | |
友人・知人 | 5,000 | 5,000〜10,000 | 5,000〜10,000 | |
隣近所 | 3,000〜5,000 | 3,000〜10,000 | 3,000〜10,000 | |
仲人 | 10,000 | 10,000 | 10,000〜 |
その他 | ※祖父母が亡くなった場合、孫は御香典を出すか? …一般的には、両親に扶養されている孫の場合は、両親が香典を出すため、孫は出さない、という考え方が多いようです。 |
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6.法事とお香典マナー |
仏教では、参列者がお供えするのし袋の表書きに「御霊前」という表書きが使えるのは、四十九日の法要までです。それ以降の四十九日の法要からは、御仏前になります(故人が「霊」ではなく「仏様」になると言われています)。 [法事の案内状がきたら] 例えば一周忌、三回忌、七回忌…といった法事では、「御仏前」または「御佛前」という表書きを使います。その他に法事の熨斗袋の表書きに使えるのは「御香料」「御供物料」などです。 [法事の香典の金額の目安] 中心となる金額は5,000円〜10,000円のようです。 僧侶の読経のあと、食事がふるまわれることがあるので、その分を考慮した金額を包みます。 [法事の際のお寺への謝礼] 一方、遺族が、初七日〜四十九日の法要にお寺にお包みするお礼の場合の表書きは「御布施」「御経料」「御法禮」「御回向料」「お布施」などですが、これは忌明け後も用いられます。 ※ なお、上記の表書きは仏教、仏式の場合です。 ※法事のマナー、法事の際の香典金額などはこちら「法事のページ」>>> |
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上記の他に、このサイトで紹介している「香典」に関する内容の一例 |
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