食事のマナーのページ。披露宴やデートのときなどに意外と緊張するのが食事のテーブルマナーです。ここではコース料理を食べる際の一般的な食事のマナーと知識として、レストラン等で席に着いたときのマナー、テーブルセッティングの基本、コース料理の順序、ナイフやフォークを使う順番、ティータイムのマナー、右手と左手の使い方、デザートの食べ方、お酒の飲み方などをご紹介します。 |
目次
マナーには礼儀作法という意味があります。食事のマナーとは、食事をする時に相手や周囲を不愉快にさせないための基本的な礼儀作法という考え方から来ていますが、あまり堅苦しく考えず基本を身につけましょう。 |
1.ホテル・レストランフロントで |
大きな荷物やコートなどがある場合は、ホテルではクロークに預けたり、レストランでは入り口でお店の人に「預かっていただけますか?」と 尋ねると良いでしょう。 |
2.席についたら |
最も重要なのは、イスに腰掛けた時の姿勢が美しいこと。 それだけで、あなたのポイントがアップします。 |
【このページのトップに戻る】 |
席についたら |
---|
ポイント |
●イスに腰掛ける際、バッグは腰の左脇に置くと良いでしょう。背中と背もたれの間に置くと、イスに浅く 腰掛けることになり、姿勢が美しくありませんので注意しましょう。 ●椅子には深く腰かけて背筋を伸ばします。あまりテーブルと離れて座ると猫背になるので注意しましょう。 ●ナプキンは席についたらすぐに広げて膝にかけてもかまいません。食事が運ばれる前にひざに広げておきましょう。 |
備考 |
◎もし食事の途中で席を立つときはナプキンは軽くたたんで椅子の上に置きます。 ◎食事が終わって店を出るときは、ナプキンはテーブルの上に置きます。このときはたたまなくてもOKです。 |
3.フルコース料理のテーブルマナーについて |
フルコース料理のテーブルマナーの基本の大原則は、以下の3つです。 |
★セットされたナイフ、フォークは外側から各1本ずつ順番に使う。 |
★食事の途中でナイフ、フォークを置く時にはナイフ、フォークを八の字に広げて置き、その料理を食べ終わったら、お皿を下げて良いという合図として2本揃えて置く。 |
★無理に全部食べなくてもよい。残したものは皿の上でまとめて。 |
下記にテーブルセッティングの例をご紹介しました。 イラストをご参照下さい。 |
テーブル セッティング | ||
---|---|---|
| ||
テーブル マナー の基本 | ||
ポイント | ||
●料理がコース順に運ばれてくるので、外側から順番に一本ずつナイフとフォークを使います。 ●全体に共通する基本は、左手にフォーク、右手にナイフを持つ形です。スープなどの時には右手にスプーンを持ち、左手は軽く器にそえます。 ●まだその料理を食べている最中であれば、ナイフ、フォークを皿の上に 八の字に広げて置き、ワインを飲 んだりパンを食べたりします。 一つの料理を食べ終わったら、食べ終えたサインとして、そのとき使ったナイフとフォークを2本揃えて、皿の右端に置きます。 ●食べ終えたときは、ナイフとフォークは2本揃えておきます。ナイフは向こう側に置き、刃をこちらに向けます。 フォークは手前で上向きに置きます。 ●無理に全部食べなくても構いません。残 したものは、見苦しくないよう皿の上でまとめておきます。 | ||
備考 | ||
◎コース料理の一般的な順番は? A 前菜1 B 前菜2 C スープ D 魚介のメイン料理 E (口直しのシャーベット) F 肉類のメイン料理 G デザート H コーヒー ◎例えば、上のイラストでは、皿の右側にナイフが4本並んでいます。外側から使うということは右の一番端のものから手に取るということです。一番右から前菜1用、前菜2用、魚介のメイン料理用、肉類のメイン料理用となります。 ◎魚介用のナイフは形が異なるので覚えておくと便利です。 ◎万一、間違えて使った場合も、 店の人が料理を下げに来た際に 「これを使ってしまいました」と伝えると、不足分の代替品を持ってきてくれます。 落ち着いて対応す れば大丈夫です。 | ||
※上記が基本ですが、細かいマナーは国によって異なります。 良く知られているのが、アメリカでは(フォーマルな場でなければ)、最初にナイフとフォークを使って食べやすいサイズに切り分けたのちナイフを置き、フォークを左手から右手に持ち替えて、右手だけで(フォークだけで)食べても良いとされているようです。 (この時、アメリカでは使わない左手は膝の上に置くようですが、他の国では何も持っていない時でも手はテーブルの上に置くのが一般的なようです) |
スポンサードリンク
4.ティータイムのマナーについて | |
基本の大原則は、以下の2つです。 | |
★立食の場合にはソーサーを手で持つ | |
★ケーキやスコーンその他の洋菓子は食べやすい一口大の大きさに切って食べる | |
【デザートについて】 | 【コーヒー・紅茶について】 |
デザートのいただき方 | |
---|---|
ポイント | 備考 |
●メロンはまずナイフで皮から1〜2センチ内側に切り込みを入れ、皮からはずれたところを一口サイズに切って口に入れる。 ●三角形のケーキは尖った方(左端)から一口づつ切って食べる。 ●崩れやすいミルフィーユなどは、最初に半分に切ってから、端から食べやすい大きさに切り分けて食べる。 ●シュークリームも最初に半分に切ってから、端から食べやすい大きさに切って食べるが、ナイフで皮にクリームを塗り付けるようにすると良い。 | ◎万一メロンが種付きで出されたら最初に種を全部取って、皿の向こう側に寄せて置く。 ◎ケーキやフルーツを、食べたあと、かけらや皮・種などが皿や器に散らばっていると見苦しいので、一箇所に寄せ集めると良い。 ◎ケーキについていた銀紙やセロファンは汚れたほうを内側にして畳む。この時、フォークを包まないこと。 |
★コーヒー・紅茶について★ |
コース料理の中に出てくるコーヒーも、ティータイムに登場するコーヒーも基本的なマナーは同じです。 |
【このページのトップに戻る】 |
コーヒー・紅茶を飲むときのマナー | |
---|---|
奇麗に見えるいただき方 | |
ポイント | 備考 |
●立食パーティーの時はソーサーを左手に持ち、カップを右手で持つが、テーブルについた状態(着席した状態)で飲む時には基本的にはソーサーは手に持たない。 | ◎レモンティーのレモンは入れたままにしておかない。カップの向こう側か、あれば専用の皿に置く。 |
お客様をお招きして紅茶でもてなすとき | |
ポイント | 備考 |
●あらかじめポットやカップをあたためておく。 ●ポットの湯を捨て、スプーンに山盛りで「人数+1」杯の紅茶葉をポットに入れる。 | ◎お客様にお出しする時にはカップの向きに注意します。絵柄がついているものは、絵柄がお客様の正面に向くようにしましょう。 ※カップの向きについての参考ページ…コーヒーの出し方>> |
スポンサードリンク
5.お酒のおいしい飲み方とマナーについて | ||
【和食とともに楽しむお酒】日本酒、ビール 【洋食とともに楽しむお酒】ワイン 【このページのトップに戻る】 |
ワインをおいしく飲むためのポイント |
ポイント |
●おいしく飲むポイントは下記4点 1 提供する温度 2 提供する順序 3 管理保存 4 デキャンターの利用 ●ワインのおいしい温度の簡単な覚え方(一般的なもの) 1 甘いものは冷たく冷やして 2 辛口は冷やしすぎない 3 白は冷やし赤は常温で ●ワインを供する順序 1 白から赤へ 2 辛口から甘口へ 3 軽いものから重いものへ 4 若いものから熟成したものへ 5 だんだんと上質のものへ ●ワインを保存するポイント 1 光と振動と異臭を避ける 2 乾燥を避け湿度70〜80%に 3 適温は10〜14℃。温度変化 が少ないこと。 4 コルクが乾燥しないように 横に寝かせて保存。 |
つづく |
スポンサードリンク
ワインをおいしく飲むためのポイント つづき | ||||||||||||||||||||
ポイント | ||||||||||||||||||||
●デキャンタージュの目的 ・澱を取り除く。 ・開栓したワインの酸化を促し、 覚醒させる。 ・飲用に適した温度に引き上げる ・デモンストレーション効果。 澱や不溶解物がはいらぬよう、上澄みを慎重にデキャンタに移し取る。 | ||||||||||||||||||||
ワインの温度、デキャンタージュの補足説明 | ||||||||||||||||||||
◎ワインを提供する温度の高い順 ※グラスに注ぐと温度が1〜2度 上昇するので注意。
◎家庭ではワイン専用の加湿保管庫はないので、保管の際には、夏は乾燥しないように新聞紙等でくるんで冷蔵庫の下段に寝かす。冬は、涼しい部屋に寝かして保存する(光や乾燥を防ぐために新聞等でくるんでやるとよい)。 ※最近は手頃な価格の家庭用ワインセラーも販売されている。 |
スポンサードリンク
6.立食パーティーについて |
懇親会、忘年会、新年会、二次会などで立食形式のパーティーがあります。立食の場合のマナーを紹介します。 |
【このページのトップに戻る】 |
立食 パーティーについて | |
---|---|
ポイント | 備考 |
●会場に料理を並べてある順番はコース料理の順になっていることが多いので、前菜から順番に取る。 ●皿を変えるときは、空いたテーブルに汚れた皿を置くか、ホールスタッフに渡す ●料理を取りすぎない。食べられる量だけを取る。 ●料理を取り分けるときは、端から取る。 ●コーヒーはカップだけでなくソーサー(皿)を一緒に持つと上品。 | ◎両手が使えるようにバッグはクロークに預けるか、持ち込むときも肩からかけられる小ぶりのもの程度に。 ◎汁気の多い料理などは味が混ざるので皿を取り替える。 ◎列を乱さず、次の人が取り分けやすいように。 ◎なるべく会話に参加し、雰囲気を楽しむ。座ってばかりいない。 ◎煙草は決められた場所で。 |