11月 時候の挨拶 ビジネス》書き出しの例文と結び、上旬〜下旬

11月の時候の挨拶ビジネス

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う11月の時候の挨拶・11月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる十一月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

【参考ページ】
・11月の時候の挨拶>>>
・挨拶状のページ>>>

1.11月のビジネスの手紙・11月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、11月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。

11月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

就職イベントの案内
  ・学生の就職を想定した企業紹介やPR活動を行うことがあります。
転職イベントの案内
  ・11月も転職イベントが多く開催される時期です。会社説明会や転職イベントの案内は手紙での案内のこともありますが、メールでの案内も増えています。
秋の叙勲の祝賀会の案内状、またはお礼状
 

・11月3日に発令される秋の叙勲。受賞の祝賀会の案内は受賞者本人が周囲の人に感謝する目的で開く場合と、受賞者の周囲や職場の人が受賞者をたたえ祝福する意味で開くものがあります。いずれの場合も祝賀会の案内状を送ります。

また、祝賀会の有無に関わらず、周囲からの祝意やお世話になった相手に対してお礼状を出します。

お歳暮の案内・通知
  ・お歳暮を贈る時期は12月ですが、デパートのギフトセンターの開設は11月に行われるため、お客様へのご案内状は11月に送るケースが多くなっています。
また、近年はネット上でのお歳暮の受注も増えてきたことから、お客様へのお歳暮のご案内も10月に開始するデパートもあります。
イベントの案内・通知
  企業主催のイベントの案内を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。
飲み会や親睦会の案内・通知
  ・ビジネスの飲み会や親睦会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。
・季節柄、バーベキュー大会を催したりやゴルフコンペなどに合わせることもあります。
・11月の月末になると、12月の忘年会の案内を送りはじめます。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
  ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。

2.11月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

11月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(2-1)11月初旬・上旬の時候の挨拶

・立冬(りっとう)

立冬は11/8頃(年によって異なります)なので、11/1〜11/8の手紙や文書に使える。文字通りこの日から暦の上では冬となり、少しずつ季節が変わっていく。

・紅葉(こうよう)

紅葉は11月全般に使える。
・雪待月、雪待ち月(ゆきまちづき) 雪待月は11月の異名。11月全般に使える。

・神帰月(かみきづき)、神帰り月(かみかえりづき)

神帰月、神帰り月は、11月の異名。11月全般に使える。
・楓蔦黄(もみじつたきばむ) 楓蔦黄は七十二候のひとつで、もみじや蔦が紅葉する頃という意味。11/2〜11/6の頃をさす。11月初旬に使える。
・山茶始開(つばきはじめてひらく) 山茶始開は七十二候のひとつで、山茶は七十二候では「つばき」と読むものの、実は山茶花(さざんか)のこと。山茶始開はさざんかが開き始める頃という意味。11/7〜11/11の頃をさす。11月上旬に使える。

ちなみに山茶花(さざんか)と椿(つばき)、両者はよく似ているが山茶花の開花時期は10月頃からで、椿の開花は12~4月頃。また、山茶花は花びらがパラパラと散るのに対し、椿は花ごと落ちる。
・実りの秋 主に10〜11月頃に用いられる。
・錦秋(きんしゅう) 10月〜11月の木々が色づく頃に使われる。実際の紅葉の度合い、木々の色づきに合わせると良い。
・菊花(きくか)、菊薫る 11月全般に使える。ただし菊の節句というと9月9日になってしまうので要注意。
・爽秋(そうしゅう) 爽やかな秋のこと。9月中旬から11月末くらいまで使える。
・晩秋(ばんしゅう) 晩秋は言葉のとおり秋の終わり頃をさす。暦の上では立冬の前までだが、一般的な感覚としては11月末まで使われる。

・霜月(しもつき)

初旬・上旬に限らず、11月全般に使える

(2-2)11月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 立冬の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 霜月の候 ◯◯様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 錦秋の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
拝啓 菊薫る砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
拝啓 山茶花咲く頃となりました。皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 立冬の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 晩秋の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 錦秋の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
晩秋の肌寒き折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
朝夕は肌寒くなってまいりました。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
立冬間近の肌寒い季節につき、どうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.11月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

11月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(3-1)11月中旬の時候の挨拶

・地始凍(ちはじめてこおる) 地始凍は七十二候のひとつで、地域によっては霜柱ができる頃という意味。11/12〜11/16の頃をさす。11月中旬に使える。

・紅葉(こうよう)

紅葉は11月全般に使える。
・雪待月、雪待ち月(ゆきまちづき) 雪待月は11月の異名。11月全般に使える。

・神帰月(かみきづき)、神帰り月(かみかえりづき)

神帰月、神帰り月は、11月の異名。11月全般に使える。
・実りの秋 主に10〜11月頃に用いられる。
・錦秋(きんしゅう) 10月〜11月の木々が色づく頃に使われる。実際の紅葉の度合い、木々の色づきに合わせると良い。
・菊花(きくか)、菊薫る 11月全般に使える。ただし菊の節句というと9月9日になってしまうので要注意。
・爽秋(そうしゅう) 爽やかな秋のこと。9月中旬から11月末くらいまで使える。

・霜月(しもつき)

初旬・上旬に限らず、11月全般に使える
・雪中花、水仙 雪中花は水仙のことで、11月中旬頃に開花期を迎え、3月頃まで咲く花、この時期の手紙に使える。
・金盞香(きんせんかさく) 金盞香は七十二候のひとつで、11/17〜11/21の頃をさす。「きんせんか」は水仙のこと。11月中旬頃に開花期を迎え、3月頃まで咲く。11月中旬に使える。

(3-2)11月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 菊花の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 神帰月の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 雪中花が咲く頃となりました。 皆様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお喜び申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 霜月の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 紅葉の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 菊花の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
この季節特有の肌寒き折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
朝晩の気温差が大きい時期につき、どうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
立冬も過ぎ、体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.11月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

11月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(4-1)11月下旬の時候の挨拶

・小雪(しょうせつ) 小雪は二十四節気のひとつで11月22日ころ。「雪が降り始める頃」という意味で、11月下旬に使える。

・紅葉(こうよう)

紅葉は11月全般に使える。
・雪待月、雪待ち月(ゆきまちづき) 雪待月は11月の異名。11月全般に使える。

・神帰月(かみきづき)、神帰り月(かみかえりづき)

神帰月、神帰り月は、11月の異名。11月全般に使える。
・実りの秋 主に10〜11月頃に用いられる。
・錦秋(きんしゅう) 10月〜11月の木々が色づく頃に使われる。実際の紅葉の度合い、木々の色づきに合わせると良い。
・菊花(きくか)、菊薫る 11月全般に使える。ただし菊の節句というと9月9日になってしまうので要注意。
・雪中花、水仙 雪中花は水仙のことで、11月中旬頃に開花期を迎え、3月頃まで咲く花、この時期の手紙に使える。
・虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹蔵不見は七十二候のひとつで、11/22〜11/26の頃をさす。立冬も過ぎ太陽も変わって陽差しが弱くなり、鮮やかな虹を見られなくなる季節という意味。11月下旬に使える。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 朔風払葉は七十二候のひとつで、11/27〜12/1頃をさす。朔風(さくふう)は、この語だけで北風という意味。北風が吹いて木の葉を払う、散らす時期になる11月下旬に使える。
・爽秋(そうしゅう) 爽やかな秋のこと。9月中旬から11月末くらいまで使える。
・仲冬(ちゅうとう) 仲冬は陰暦11月の異名なので11月に使いたところだが、旧暦の11月は12月中旬〜1月上旬だったりするため(年によって異なる)、この時期にはやや使いづらい。
・向寒(こうかん) 少しずつ寒くなっていくという意味。11月下旬ごろが最適

・霜月(しもつき)

初旬・上旬に限らず、11月全般に使える

(4-2)11月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 小雪の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 霜月の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 雪中花の咲く頃となりました。◯◯様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
拝啓 雪待月の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 小雪の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 向寒の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 霜月の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

朝晩は肌寒い日も増えてまいりました。くれぐれもご自愛ください。 敬具

季節の変わり目につきご自愛専一にお過ごしください。敬具
肌寒き折柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
朔風の冷たい季節です。くれぐれもご自愛ください。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具