12月 時候の挨拶 ビジネス》書き出しの例文と結び、上旬〜下旬

12月の時候の挨拶ビジネス

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う12月の時候の挨拶・12月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる十二月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

1.12月のビジネスの手紙・12月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、12月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。

12月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

就職イベントの案内
  ・学生の就職を想定した企業紹介やPR活動を行うことがあります。
転職イベントの案内
  ・12月も転職イベントが多く開催される時期です。会社説明会や転職イベントの案内は手紙での案内のこともありますが、メールでの案内も増えています。
お歳暮のお礼状
  ・お歳暮を頂いた場合には、お礼状を出します。ビジネスの場合、取引先などとの間でお歳暮をやり取りすることがあります。
イベントの案内・通知
  クリスマスセール、クリスマスパーティーなどのイベントの案内を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。
忘年会・新年会の案内・通知
  ・忘年会や新年会の案内状や通知状を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。

・ビジネスの飲み会や親睦会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。
年末年始の挨拶状
  ・一年間お世話になった取引先や顧客に対して年末年始の挨拶状を送ることがあります。
・上記とは別に年賀状も12月に用意しますが、年賀状に関しては時候の挨拶ではなく賀詞が用いられます。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
  ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。
退職の挨拶状・退職のお礼状
  ・12月、3月に退職する人が多いと言われます。仕事でお世話になった相手への退職の挨拶状はビジネスの文体で書きます。
なお、12月に退職した場合の挨拶状は1月に出すことも多いようです。

2.12月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

12月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(2-1)12月初旬・上旬の時候の挨拶

・大雪(たいせつ)

大雪は12/7頃(年によって異なります)なので、12/1〜12/7の手紙や文書に使える。雪が沢山降る頃、雪が沢山積もる頃という意味。本格的な雪の季節となる。

・初冬(しょとう)

初冬は12月上旬〜中旬に使える。
・極月(ごくげつ) 極月は12月の異名。12月全般に使える。
・雪月(ゆきづき) 雪月は陰暦12月の異名。12月全般に使える。
・橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘始黄は七十二候のひとつで、柑橘類の「橘(たちばな)」が黄色く色づく頃という意味。12/2〜12/6の頃をさす。12月初旬に使える。
・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 閉塞成冬は七十二候のひとつで、本格的な冬が到来する頃という意味。冬空のどんよりとした閉塞感を感じる言葉。12/7〜12/11の頃をさす。12月上旬に使える。
・寒冷(かんれい) 寒くなってきたという意味。12月に使える。

・師走(しわす)

師走は12月の異名。初旬・上旬に限らず、12月全般に使える

(2-2)12月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 大雪の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 師走の候 ◯◯様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 初冬の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
拝啓 雪月の砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
拝啓 橘色づく頃となりました。皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 師走の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 初冬の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 大雪の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
初冬の寒さこたえる折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
寒さも本格的になってまいりました。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
寒さはこれからが本番です。どうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.12月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

12月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
時候のあいさつは、その言葉が指す日よりも前に使うのが慣例です。

(3-1)12月中旬の時候の挨拶

・冬至(とうじ) 冬至は二十四節気のひとつで、現在の12/22頃(年によって異なります)とされ、中旬に使える。
・熊蟄穴(くまあなにこもる) 熊蟄穴は七十二候のひとつで、冬眠のため熊が穴にこもる頃という意味。12/12〜12/15の頃をさす。12月中旬に使える。
・鱖魚群(さけのうおむらがる) 鱖魚群は七十二候のひとつで、冬眠のため熊が穴にこもる頃という意味。12/16〜12/20の頃をさす。12月中旬に使える。

・初冬(しょとう)

初冬は12月上旬〜中旬に使える。
・極月(ごくげつ) 極月は12月の異名。12月全般に使える。
・雪月(ゆきづき) 雪月は陰暦12月の異名。12月全般に使える。
・寒冷(かんれい) 寒くなってきたという意味。12月に使える
・年の瀬(としのせ)

年末のこと。一年の終わりをさす。12月中旬〜下旬に使える。

「押し迫る」と「押し詰まる」の使い分けは?
中旬なら「年の瀬も押し迫ってまいりました。」
下旬なら「年の瀬も押し詰まってまいりました。」となる

(参考:NHK放送文化研究所>>>

・師走(しわす)

師走は12月の異名。初旬・上旬に限らず、12月全般に使える

(3-2)12月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 師走の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 寒冷の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 年の瀬も押し迫ってまいりました。 皆様におかれましてはお忙しくご活躍のことと存じます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 師走の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 年の瀬も迫り、貴社におかれましては益々ご多忙のことと存じます。
拝啓 師走の慌ただしい頃となりました。貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
寒気厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
年の暮れのご多忙な時期につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
年の瀬も迫り、体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.12月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

12月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(4-1)12月下旬の時候の挨拶

・御用納め(ごようおさめ) 御用納めは官公庁などの仕事納めをさし、従来は12月28日とされてきたが、現代では日付は流動的になってきている。12月下旬の手紙や文書に使える。
・クリスマス、クリスマスイブ クリスマスは12月25日、クリスマスイブは12月24日。
・聖夜 クリスマスイブの別称。
・歳末(さいまつ) 歳末は文字通り一年の終わりを指す言葉。12月下旬に使える。
・冬至(とうじ) 冬至は二十四節気のひとつで、現在の12/22頃(年によって異なります)とされ、中旬からこの頃に使える。
・極月(ごくげつ) 極月は12月の異名。12月全般に使える。
・雪月(ゆきづき) 雪月は陰暦12月の異名。12月全般に使える。
・寒冷(かんれい) 寒くなってきたという意味。12月に使える
・年の瀬(としのせ)

年末のこと。一年の終わりをさす。12月中旬〜下旬に使える。

「押し迫る」と「押し詰まる」の使い分けは?
中旬なら「年の瀬も押し迫ってまいりました。」
下旬なら「年の瀬も押し詰まってまいりました。」となる

(参考:NHK放送文化研究所>>>

・師走(しわす)

師走は12月の異名。初旬・上旬に限らず、12月全般に使える
・乃東(だいとう) 乃東は、靫草(うつぼぐさ)のことで、夏枯草(なつかれくさ。かこそう)ともいう。この時期に咲く
・乃東生(なつかれくさしょうず) 乃東生は七十二候のひとつで、乃東(だいとう)=靫草、夏枯草(上記参照)が咲く頃という意味。12/21〜12/25の頃をさす。12月下旬に使える。
・麋角解(さわしかのつのおつる) 麋角解は七十二候のひとつで、雄の鹿の角が落ちる頃という意味。12/26〜12/30の頃をさす。12月下旬に使える。
・年越しの祓(としこしのはらえ) 大祓(おおはらえ)は、6月と12月にあるが12月のものは「年越しの祓」と呼ばれる。新年を迎える前に心身を浄める神事。
・晦日(みそか)、大晦日(おおみそか) 晦日は末日、月末のこと。12月31日は一年の末日なので、大晦日という。

・晦(つごもり)、大晦(おおつごもり)

つごもりは末日、月末のこと。12月31日は一年の末日なので、おおつごもりという。

(4-2)12月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 冬至の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 師走の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 年の瀬もいよいよ押し詰まって参りました。◯◯様におかれましてはお忙しくお過ごしのことと存じます。
拝啓 今年も残すところあと僅かとなりました。平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 師走の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 歳末の候 皆様におかれましてはお忙しくご活躍のことと拝察申し上げます。
拝啓 極月の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

歳末の多事多端の折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具

寒気厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
年の暮れのご多忙な時期につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
年末年始の多忙の折柄、体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具