3月 時候の挨拶 ビジネス》書き出しの例文と結び、上旬〜下旬

3月の時候の挨拶ビジネス

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う3月の時候の挨拶・3月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる三月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

1.3月のビジネスの手紙・3月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、3月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

3月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

株主総会の案内
  ・株主総会が一年で最も多いのは6月(早ければ5月)。次に多いのは3月と言われます。事業年度を1月~12月に設定し、年末に決算を迎える企業は「3月下旬」に株主総会を開催するケースが多くなります。
入社式の案内状
 

・4月に入社する新入社員への入社式の案内状は3月に届くように出します。できれば上旬〜遅くとも中旬には相手に届くようにします。

 

就職イベントの案内
  ・学生の就職を想定した企業紹介やPR活動を行うことがあります。
転職イベントの案内
  ・2月〜3月も転職イベントが多く開催される時期です。手紙での案内のこともありますが、メールでの案内も増えています。
展示会、イベントの案内・通知
  展示会、イベントの案内を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。
親睦会、懇親会の案内・通知
  ・ビジネスの飲み会や親睦会、懇親会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
  ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。
退職の挨拶状・退職のお礼状
  ・3月に退職する人も多くおられます。仕事でお世話になった相手への退職の挨拶状はビジネスの文体で書きます。

2.3月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

3月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(2-1)3月初旬・上旬の時候の挨拶

・啓蟄(けいちつ)

啓蟄は3/6頃(年によって異なります)なので、3月初旬に使える。二十四節気の一つ。暖かくなり、土中にいた虫が這い出る頃という意味。
・余寒(よかん) 立春を過ぎてから、2月いっぱいまで使える言葉だが寒い地方に出す場合には3月上旬にも使われる。
・寒の戻り 暦の上では春になったのに寒さがぶり返したという意味で「寒の時期」(小寒1/5頃〜立春2/4頃)が過ぎてからの頃に使う。主に3月頃に使われる。

・草木萌動(そうもくめばえいずる、そうもくほうどう)

草木萌動は七十二候のひとつで、3/1〜3/4の頃をさす。文字通り草木が萌え出す頃という意味。3月初旬に使える。四字熟語として読むときは「そうもくほうどう」とも読む。
・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく) 蟄虫啓戸は七十二候のひとつで、3/5〜3/9の頃をさす。巣ごもりしていた虫が戸をひらき出てくるという意味で二十四節気の啓蟄と通じる言葉。3月上旬に使える。
・桜月(さくらづき) 桜月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。
・早花月(さはなづき) 早花月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。

・雛月(ひいなづき、ひなづき)

雛月は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える
・桃の節句(もものせっく)、上巳の節句(じょうしのせっく) 桃の節句、上巳の節句は3月3日。3月上旬に使える。

・弥生(やよい)

弥生は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える

・別れと旅立ちの季節

3月に卒業式を行う学校が多く、3月は別れと旅立ちの季節と言われる。

(2-2)3月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 雛月の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 啓蟄の頃となりました。◯◯様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 弥生の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
拝啓 啓蟄の砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
拝啓 桃の節句も過ぎ、ようやく陽射しの中に暖かさが感じられる頃となりました。皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 雛月の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 弥生の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 草木萌動の砌 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
余寒こたえる折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
まだしばらくは肌寒さが残る時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
本格的な春の訪れが待たれる時期です。どうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.3月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

3月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
時候のあいさつは、その言葉が指す日よりも前に使うのが慣例です。

(3-1)3月中旬の時候の挨拶

・春分(しゅんぶん) 二十四節気の一つ。3/21頃をさす(年によって異なります)。3月の中旬〜下旬の頃に使える。
・寒の戻り 暦の上では春になったのに寒さがぶり返したという意味で「寒の時期」(小寒1/5頃〜立春2/4頃)が過ぎてからの頃に使う。主に3月頃に使われる。
・桜月(さくらづき) 桜月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。
・早花月(さはなづき) 早花月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。

・雛月(ひいなづき、ひなづき)

雛月は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える

・弥生(やよい)

弥生は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える
・桃始笑(ももはじめてわらう) 桃始笑は七十二候のひとつで、3/9〜3/14の頃をさす。桃の花が咲き始める頃という意味。3月中旬に使える。
・菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 菜虫化蝶は七十二候のひとつで、3/15〜3/19の頃をさす。大根などの菜につく青虫が蝶になる頃という意味。3月中旬に使える。

・別れと旅立ちの季節

3月に卒業式を行う学校が多く、3月は別れと旅立ちの季節と言われる。

(3-2)3月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 春分の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 桃花の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 弥生の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 弥生の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 春分の候 貴社におかれましては益々ご多忙のことと存じます。
拝啓 春分の砌 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。

※砌(みぎり)と読みます。「〜の頃」という意味。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
肌寒さ残る折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
春分とは言え朝夕は肌寒さ残る時期につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
季節の変わり目の体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.3月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

3月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(4-1)3月下旬の時候の挨拶

・花冷え 花冷えの花は桜をさす。花冷えは桜が開花する3/下旬〜4/上旬に使われる。
・寒の戻り 暦の上では春になったのに寒さがぶり返したという意味で「寒の時期」(小寒1/5頃〜立春2/4頃)が過ぎてからの頃に使う。主に3月頃に使われる。
・菜の花 3月下旬から5月(北海道)が開花時期。一般的には3月下旬頃から咲き始める。
・春分(しゅんぶん) 二十四節気の一つ。3/21頃をさす(年によって異なります)。3月の中旬〜下旬の頃に使える。
・桜月(さくらづき) 桜月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。
・早花月(さはなづき) 早花月は旧暦3月の異名。3月全般に使える。

・雛月(ひいなづき、ひなづき)

雛月は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える

・弥生(やよい)

弥生は3月の異名。初旬・上旬に限らず、3月全般に使える
・雀始巣(すずめはじめてすくう) 雀始巣は七十二候のひとつで、3/20〜3/24の頃をさす。雀が巣作りを始める頃という意味。3月下旬に使える。
・桜始開(さくらはじめてひらく) 桜始開は七十二候のひとつで、3/25〜3/29の頃をさす。桜の花が咲き始める頃という意味。3月下旬に使える。

・別れと旅立ちの季節

3月に卒業式を行う学校が多く、3月は別れと旅立ちの季節と言われる。

(4-2)3月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 桜月の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 桜の季節となりました。皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 桜の開花の便りが聞かれる頃となりました。◯◯様におかれましてはお忙しくお過ごしのことと存じます。
拝啓 弥生の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 桜月の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 弥生の候 皆様におかれましてはお忙しくご活躍のことと拝察申し上げます。
拝啓 花冷えの候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

寒の戻りの肌寒い時期です。くれぐれもご自愛ください。 敬具

朝夕は肌寒き折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
花冷えのする体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具