4月 時候の挨拶 ビジネス》書き出しの例文と結び、上旬〜下旬

4月の時候の挨拶ビジネス

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う4月の時候の挨拶・4月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる四月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

1.4月のビジネスの手紙・4月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、4月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

4月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

新任の挨拶状
 

・3月の人事異動で着任した場合、新任地で4月に挨拶状を出すことがあります。挨拶状は4月上旬には出します。

退職の挨拶状
 

・3月いっぱいで退職した場合、お世話になった人に挨拶状・お礼状を出します。遅くとも4月中には出します。

就職イベントの案内
  ・学生の就職を想定した企業紹介やPR活動を行うことがあります。
転職イベントの案内
  ・4月も転職イベントが多く開催される時期です。手紙での案内のこともありますが、メールでの案内も増えています。
展示会、イベントの案内・通知
  展示会、イベントの案内を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。
歓迎会の案内・通知
  社内の歓迎会の案内はメールでの案内が増えています。手紙で案内状を出すケースとしては組合、組織、学会、各種団体などが想定されます。
親睦会、懇親会の案内・通知
  ・ビジネスの飲み会や親睦会、懇親会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
  ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。

2.4月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

4月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(2-1)4月初旬・上旬の時候の挨拶

・清明(せいめい)

二十四節気の一つ。清明は4/5頃(年によって異なります)なので、4月初旬に使える。万物が清らかで明るく活き活きとしてくる頃という意味。
・晩春(ばんしゅん) 晩春は春の終わり頃という意味。清明(4/5頃)から立夏(5/6頃)までの時期とも言われる。
・花冷え 花冷えの花は桜をさす。花冷えは桜が開花する3/下旬〜4/上旬に使われる。この時期のやや肌寒い気候をあらわす。
・花曇り 花曇りの花は桜をさす。花曇りは桜が開花する3/下旬〜4/上旬に使われる。この時期の薄曇りの天候をあらわす。
・陽春 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・春陽 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・菜種梅雨 菜の花が咲く頃に続く長雨をさす。3月下旬〜4月上旬に使う。
・卯月(うづき) 卯月は4月の旧暦名。初旬・上旬に限らず、4月全般に使える
・卯花月、卯の花月(うのはなづき) 卯花月は卯の花の月という意味。上記と同じ。
・灌仏会(かんぶつえ) 灌仏会はお釈迦様の誕生を祝う儀式。4/8に行われる。4月上旬に使える。
・花まつり 上記の灌仏会を「花まつり」とも言う。まつりは「ひらがな」で書く。4/8のお釈迦様の誕生を祝う儀式をさし、4月上旬に使える。

・雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

雷乃発声は七十二候のひとつで、3/30〜4/3の頃をさす。初めての雷が鳴る頃という意味。4月初旬に使える。春雷、初雷なども使える。
・玄鳥至(つばめきたる) 玄鳥至は七十二候のひとつで、4/4〜4/8の頃をさす。ツバメが飛来する頃という意味で4月上旬に使える。

(2-2)4月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 陽春の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 卯月の候 ◯◯様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 清明の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
拝啓 清明の砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
拝啓 菜種梅雨も過ぎ、本格的な春の陽射しを感じられる頃となりました。皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 陽春の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 卯月の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 清明の砌 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
朝夕の花冷え残る折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
花冷えの残る時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
花曇りが続く時期です。どうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.4月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

4月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
時候のあいさつは、その言葉が指す日よりも前に使うのが慣例です。

(3-1)4月中旬の時候の挨拶

・穀雨(こくう)

二十四節気の一つ。穀雨は4/20頃(年によって異なります)なので、4月中旬〜下旬に使える。穀物を育む雨が大地を潤す頃という意味。
・晩春(ばんしゅん) 晩春は春の終わり頃という意味。清明(4/5頃)から立夏(5/6頃)までの時期とも言われる。
・陽春 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・春陽 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・卯月(うづき) 卯月は4月の旧暦名。初旬・上旬に限らず、4月全般に使える
・卯花月、卯の花月(うのはなづき) 卯花月は卯の花の月という意味。上記と同じ。
・蓮華(れんげ) 蓮華の花は4月頃に開花します。
・鴻雁北(こうがんかえる) 鴻雁北は七十二候のひとつで、4/09〜4/13の頃をさす。冬を越した鴻雁(渡り鳥)が北方へ帰る頃という意味。4月中旬に使える。
・虹始見(にじはじめてあらわる) 虹始見は七十二候のひとつで、4/14〜4/19の頃をさす。気温が上がり暖かくなったことにより雨上がりには虹が見られるようになる頃という意味。4月中旬に使える。

(3-2)4月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 穀雨の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 陽春の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 蓮華の花が咲く頃となりました。皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
拝啓 卯月の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 陽春の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 穀雨の候 貴社におかれましては益々ご多忙のことと存じます。
拝啓 晩春の砌 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。

※砌(みぎり)と読みます。「〜の頃」という意味。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
朝夕はまだ肌寒さ残る折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
菜種梅雨明けの天候不順な時期につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
季節の変わり目の体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.4月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

4月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(4-1)4月下旬の時候の挨拶

・穀雨(こくう)

二十四節気の一つ。穀雨は4/20頃(年によって異なります)なので、4月中旬〜下旬に使える。穀物を育む雨が大地を潤す頃という意味。
・晩春(ばんしゅん) 晩春は春の終わり頃という意味。清明(4/5頃)から立夏(5/6頃)までの時期とも言われる。
・陽春 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・春陽 あたたかい春という意味。4月全般に使える。
・卯月(うづき) 卯月は4月の旧暦名。初旬・上旬に限らず、4月全般に使える
・卯花月、卯の花月(うのはなづき) 卯花月は卯の花の月という意味。上記と同じ。
・蓮華(れんげ) 蓮華の花は4月頃に開花します。
・若葉の季節 4月末から5月中旬まで使える。木々の枝の若芽が若い葉となる頃という意味。
・葭始生(あしはじめてしょうず) 葭始生は七十二候のひとつで、4/20〜4/24の頃をさす。葦の芽が出始める頃という意味。4月下旬に使える。
・霜止出苗(しもやみてなえいずる) 霜止出苗は七十二候のひとつで、4/25〜4/29の頃をさす。気温が霜が降りることがなくなり苗が目を出す頃という意味。4月下旬に使える。
・遅霜(おそじも) 上記の「霜止出苗」では霜が降りなくなる頃と言うが、遅霜が発生するのもこの時期。4月下旬〜5/初旬に使う。

(4-2)4月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 陽春の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 卯月の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 蓮華の花が咲く頃となりました。◯◯様におかれましてはお忙しくお過ごしのことと存じます。
拝啓 晩春の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 陽春の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 晩春の候 皆様におかれましてはお忙しくご活躍のことと拝察申し上げます。
拝啓 穀雨の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

遅霜の出る時期です。くれぐれもご自愛ください。 敬具

朝夕は肌寒き折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
晩春の体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具