6月 時候の挨拶 ビジネス》書き出しの例文と結び、上旬〜下旬

5月の時候の挨拶ビジネス

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う6月の時候の挨拶・6月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる六月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

1.6月のビジネスの手紙・6月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、6月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

6月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

就職イベントの案内
  ・学生の就職を想定した企業紹介やPR活動を行うことがあります。
転職イベントの案内
  ・6月も転職イベントが多く開催される時期です。手紙での案内のこともありますが、メールでの案内も増えています。
展示会、イベントの案内・通知
  展示会、イベントの案内を手紙で出すこともあります。メールでの案内も増えています。
株主総会の案内・通知
  決算の時期によっても異なりますが、年度末決算(決算期が3月)の場合には3ヶ月以内の5月や6月に株主総会が開催されます。公開会社なら2週間前までに、非公開会社なら1週間前までに株主総会の案内状を送ります。
親睦会、懇親会の案内・通知
  ・ビジネスの飲み会や親睦会、懇親会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。

・ゴルフコンペなどのイベントも活発に行われる時期です。
お中元売り場開設の案内、お中元の案内
  ・お中元の特設売り場はほとんどの地域で6月に開設されます。お中元売り場の開設案内は5月下旬〜6月上旬に送ります。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
  ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。

2.6月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

6月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(2-1)6月初旬・上旬の時候の挨拶

・芒種(ぼうしゅ)

二十四節気の一つ。芒種は6/6頃(年によって異なります)なので、6月初旬に使える。米や麦などの種をまく時期とされる。
・初夏(しょか) 初夏は夏のはじめの頃という意味で、二十四節気の立夏(5/6頃)から芒種(6/6頃)までの時期とも言われる。初夏は6/6からは使わなくなる。
・水無月(みなづき) 水無月は6月の旧暦名。初旬・上旬に限らず、6月全般に使える
・風待月(かぜまちづき) 風待月は6月の旧暦名。初旬・上旬に限らず、6月全般に使える
・衣替え 6/1は衣替え。この日を境に夏服となる。

・麦秋至(むぎのときいたる)

麦秋至は七十二候の一つで、5/31〜6/4の頃をさす。麦が黄色く色づく頃という意味で、6月初旬に使える。
・麦秋(ばくしゅう) 麦秋は6月上旬に使える。麦が黄色く色づく頃を麦の秋、麦秋という。
・麦雨(ばくう) 麦が色づく頃の雨。5月下旬から6月頃に使える。
・五月雨(さみだれ) 五月雨は旧暦5月頃に降る長雨のこと。今の6月に降る雨なので、五月雨は梅雨のことをさすとされる。6月に使える。
・入梅(にゅうばい) 入梅は雑節のひとつで、梅雨入りすること。現代の6月11日ころと言われる。6月上旬〜中旬に使える。
・梅雨(つゆ、ばいう) この時期の長雨のこと。日本ではほとんどの地域で6月上旬〜中旬に梅雨入りし、7月中旬〜下旬に梅雨明けする。
・蟷螂生(かまきりしょうず) 蟷螂生は七十二候のひとつで、6/5〜6/9の頃をさす。卵からカマキリがかえる頃という意味で6月上旬に使える
・紫陽花(あじさい) 紫陽花は6月を象徴する花として、この時期によく使われる。

(2-2)6月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 芒種の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 水無月の候 ◯◯様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 初夏の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
拝啓 麦秋の砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
拝啓 衣替えも過ぎ、夏の気配が感じられる頃となりました。皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 初夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 芒種の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
拝啓 麦秋の砌 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
梅雨入り前の天候不順の折、くれぐれもご自愛ください。 敬具
梅雨入り前の体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
季節の変わり目につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.6月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

6月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
時候のあいさつは、その言葉が指す日よりも前に使うのが慣例です。

(3-1)6月中旬の時候の挨拶

・水無月(みなづき) 水無月は6月の旧暦名。中旬に限らず、6月全般に使える
・風待月(かぜまちづき) 風待月は6月の旧暦名。中旬に限らず、6月全般に使える
・麦雨(ばくう) 麦が色づく頃の雨。5月下旬から6月頃に使える。
・五月雨(さみだれ) 五月雨は旧暦5月頃に降る長雨のこと。今の6月に降る雨なので、五月雨は梅雨のことをさすとされる。6月に使える。
・紫陽花(あじさい) 紫陽花は6月を象徴する花として、この時期によく使われる。
・夏至 二十四節気の一つ。夏至は6/21頃(年によって異なります)なので、6月中旬〜下旬に使える。
・入梅(にゅうばい) 入梅は雑節のひとつで、梅雨入りすること。現代の6月11日ころと言われる。6月上旬〜中旬に使える。
・梅雨(つゆ、ばいう) この時期の長雨のこと。日本ではほとんどの地域で6月上旬〜中旬に梅雨入りし、7月中旬〜下旬に梅雨明けする。
・腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) 腐草為蛍は七十二候のひとつで、6/10〜6/15の頃をさす。ホタルが舞う頃という意味。6月中旬に使える。
・梅子黄(うめのみきばむ) 梅子黄は七十二候のひとつで、6/16〜6/20頃をさす。梅の実が色づく頃という意味。6月中旬に使える。

(3-2)6月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 水無月の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 梅雨の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 紫陽花が咲く頃となりました。皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
拝啓 入梅の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 水無月の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 入梅の候 貴社におかれましては益々ご多忙のことと存じます。
拝啓 紫陽花咲く砌 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。

※砌(みぎり)と読みます。「〜の頃」という意味。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)
天候不順の折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
梅雨寒の時期につきどうかご自愛くださいますよう、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
梅雨空の体調を崩しやすい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.6月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

6月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。
手紙では時候の挨拶をやや前倒しで使います。

(4-1)6月下旬の時候の挨拶

・夏越の祓(なごしのはらえ) ・夏越の祓は6月の末に行われる厄除けの行事のこと。(半年ごとに行われる。12月に行われるのは「年越しの祓」)。ちなみに京都ではこの日に水無月という名前の和菓子を食べる風習がある。
・水無月(みなづき) 水無月は6月の旧暦名。下旬に限らず、6月全般に使える
・風待月(かぜまちづき) 風待月は6月の旧暦名。下旬に限らず、6月全般に使える
・麦雨(ばくう) 麦が色づく頃の雨。5月下旬から6月頃に使える。
・五月雨(さみだれ) 五月雨は旧暦5月頃に降る長雨のこと。今の6月に降る雨なので、五月雨は梅雨のことをさすとされる。6月に使える。
・紫陽花(あじさい) 紫陽花は6月を象徴する花として、この時期によく使われる。
・夏至 二十四節気の一つ。夏至は6/21頃(年によって異なります)なので、6月中旬〜下旬に使える。
・梅雨(つゆ、ばいう) この時期の長雨のこと。日本ではほとんどの地域で6月上旬〜中旬に梅雨入りし、7月中旬〜下旬に梅雨明けする。
・向暑(こうしょ) 向暑とは本格的な暑さに向かう時期という意味。最も暑いとされるのが「小暑(7/7)から大暑(7/23)」の時期であり、梅雨明けからこの期間に向かう6月下旬から7/7頃まで使える。
・乃東枯(なつかれくさかるる) 乃東枯は七十二候のひとつ。6/21~6/25の頃をさす。乃東(だいとう)は、靫草(うつぼぐさ)とも呼ばれ、冬至の頃に芽を出し夏至の頃に枯れると言われる。6月下旬に使える。
・菖蒲華(あやめはなさく)

菖蒲華は七十二候のひとつ。6/26~6/30の頃をさす。ここで菖蒲と書かれ「あやめ」と読ませているが、あやめ、菖蒲、かきつばたの咲く5月〜6月の時期をあらわすと言われている。

(4-2)6月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 夏至の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

謹啓 梅雨の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 紫陽花が咲く頃となりました。◯◯様におかれましてはお過ごしのことと存じます。
拝啓 向暑の候 平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 書き出し

拝啓 向暑の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 夏至の候 皆様におかれましてはお忙しくご活躍のことと拝察申し上げます。
拝啓 梅雨の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

梅雨時の体調を崩しやすい時期です。くれぐれもご自愛ください。 敬具

向暑の折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具
暑さはこれからが本番です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具