お中元のお礼状の書き方と個人宛の例文を紹介

お中元を頂いたら必ずお礼の気持ちを伝えます。
7月に入るとお中元が届き始めます。ごく親しい間柄なら「素敵な品が届いたよ。ありがとう」と電話で済ませることもありますが、電話やメールはやはり略式。本来はお礼状を出すのが正式なマナーです。
ここではお中元のお礼状の書き方、お礼状を出す時期やポイントと文例・例文をご紹介します。
なお、ビジネスシーンでのお中元のお礼状(会社や職場あてに届いたお中元のお礼状)の文例は次のページへ
次のページ[お中元のお礼状(ビジネス用)]の内容
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・お中元のお礼状文例1(会社やビジネス用)次のページへ
・お中元のお礼状文例2(会社やビジネス用)次のページへ
・お中元のお礼状文例3(会社やビジネス用)お返しを贈るケース 次のページへ
・お中元のお礼状文例4(会社やビジネス用)上司から部下へ 次のページへ
4.お中元をお断りする場合の例文、文例次のページへ
5.お中元の時期の時候のあいさつ。季節を表わす言葉の例文・文例 次のページへ
[参考ページ]
・お中元の時期はいつからいつまで?>>>
・お礼の手紙 ビジネス 文例>>>

1.お中元を頂いた場合のお礼状のポイントは?

・このページではお中元のお礼状の書き方について、文章の見本をお見せしながらご説明しています。
▼お中元を頂いた場合には、なるべく早くお礼状を出しましょう。
・ 品物をいただいたら、親しい間柄なら電話で「ありがとう」の言葉を伝えても良いでしょう。また、友人にはメールでお礼を伝えることもあるかもしれません。しかし電話やメールはあくまでも略式です。正式には、お礼状を出すのがマナーです。
・お礼状を書く場合の主なポイントは以下のとおりです。
 堅苦しく考える必要はありません。自分の言葉で素直な気持ちを述べましょう。

【お礼の手紙の書き方】

●お礼の気持ちを述べる
●自分だけでなく、家族も喜んでいる様子を伝える
●今後のおつきあいをお願いする言葉を入れる
●一年で最も暑い時期であるため、相手の健康を気づかう言葉を入れる
[ワンポイント]
・基本的に、御中元にはお返しは不要とされています。もしおつき合いの程度に応じて、お返しをする場合には、お礼状に「別便にて心ばかりの品をお送りしました」といった内容を記載し、少しタイミングをずらすことをおすすめします。
例えば、「御中元」のお返しに「御中元」を贈るのではなく、「暑中御伺」「残暑御見舞」などとしてはいかがでしょうか。
ちなみに、御中元を送る時期は以下のとおり。
[お中元の時期]
7月上旬〜7月15日(関東を中心とした平均的なお中元の時期)
 (ちなみに関西では7月上旬〜8月15日頃まで)
7月16日〜8月7日頃(立秋)に贈るなら「暑中御見舞」「暑中御伺」
8月7日を過ぎたら9月上旬までは「残暑御見舞」「残暑御伺い」となります。
・朝顔、ヨット、かき氷の絵柄など、季節感あふれるイラストの入った葉書を使うのも良いと思います。
※なお、こうしたお返しをする場合のお礼状の例文はこのページ下部で紹介しています>>

2.お中元のお礼状の文例・例文(個人用)

(当サイトオリジナル)
便箋または、はがきに手書きをします。
正式なお礼状は便箋に縦書きをするのが基本ですが、横書き便箋でも、はがきでも問題はないでしょう。一番大切なのは、すぐにお礼の気持ちを伝えることです。

知人からお中元を頂いた場合のお礼状例文・文例【1】横書きの場合

暑中お見舞申し上げます。
 毎日暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
 さて、このたびはご丁寧なお心づかいを頂き、本当にありがとうございました。珍しいシャーベットの詰め合わせに、子供達も「本物のメロンの味がするね!」と、大喜びしております。
奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください
 まだしばらくは厳しい暑さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ
お礼まで     
山田太郎
7月上旬という時期なので、上記の文例では暑中見舞いの体裁の文章としてみました。
[全体の流れ]
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・まずはお礼を述べる。
・自分のことだけでなく、家族が喜んでいる様子を具体的に書く
・先方の体調を気づかう言葉など
・結びの言葉
※なお、縦書きの手紙にする場合の日付けの書き方やレイアウト例など、暑中見舞いの細かい体裁については、別ページで詳しくご説明しています。
暑中見舞いの書き方と例文

知人からお中元を頂いた場合のお礼状の文例・例文【2】横書きの場合

拝啓 暑さ厳しき折 上松様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私たちはいたって元気に過ごしております。
 さて、本日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。いつもながら細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。
暑さはまだまだ続くようです。皆様どうぞご自愛ください。
 略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
 令和□□年□月□日
茂手木八郎
上松芳子様

◆御中元礼状の書き方
上記の文章は、比較的どんな相手にも使える無難な文章です。
[全体の流れ]
・頭語(拝啓)
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・頂いたお中元について、必ずお礼の言葉を
・本文は自由に作文して下さい。この文例では、無難な内容にしています。
・先方の健康を気づかうことば
・結語(敬具)
【時候の挨拶ヒント】
・上記では「暑さ厳しき折」とだけ書かれていますが、その年の気候によって以下の様な表現があります。肌で感じる気候を表現してみましょう

「梅雨明けが待たれるこの頃 いかがお過ごしでしょうか」
「梅雨末期の蒸し暑い毎日が続いています いかがお過ごしでしょうか」
「梅雨明けと同時に暑さも本格的になりました いかがお過ごしでしょうか」
など。
※内容が紙面に入り切らない場合には、宛名、日付、差出人名を省略します。
※はがきに大量に印刷して、翌年以降も使うケースもあります。
じつは事務局にも、毎年同じ文面で送られて来るお礼状があります。文末に日付だけを手書きで以下のように入れることにより、同じ雛形が翌年以降も使えます。

お礼状の見本・雛形・テンプレートと例文【3】

お中元礼状の雛形

この見本画像では、令和○○盛夏罫線/四角で囲んでいます。この部分を手書きにすることで翌年も使うことが可能です。
 しかし、厳密には冒頭の時候の挨拶の部分(猛暑の候)も空欄にした方が、より長い期間にわたって使える雛形となります。テンプレートを作る際の参考になさって下さい。

お中元を頂き、お返しの品を送る場合のお礼状の文例・例文【4】 横書きの場合

※お中元には、本来お返しは不要です。
とは言え、おつき合いの程度によっては、お返しをする場合もあるでしょう。そのようなケースで使える文例をご紹介します。
拝啓 暑さも一段と厳しくなってまいりました。皆様いかがおすごしでしょうか。
 さて、このたびは思いがけず結構なお品を頂戴し、本当にありがとうございました。主人も子供達も大喜びで、早速美味しくいただきました。いつも細やかなお心配りを頂き、恐縮いたしております
 本日別便にて心ばかりの品を送りました。お口に合うかどうかわかりませんが、ご笑納下さい。
 暑さはまだまだ続くようです。どうぞご自愛くださいませ。
 略儀ながら取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。
敬具
 令和□□年7月
高橋 三郎
加藤 信一様
◆御礼状の書き方
上記の文章では、お返しを別便で送る場合のお中元の礼状の例です。
もし、お返しの品に手紙を添えて一緒に送る場合
 「別便にて心ばかりの品を送りました」の代わりに、
 「本日は心ばかりの品をお送りします」などと、
文章をアレンジして下さい。
[全体の流れ]
・頭語(拝啓)
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・頂いたお中元について、必ずお礼の言葉を
・別便で、お返しを送ることを伝える
・先方の健康を気づかうことば
・結語(敬具)
内容が紙面に入り切らない場合には、宛名、日付、差出人名を省略します。
※なお、お返しを送る場合には、「お中元」のお返しにまた「お中元」を贈るよりも、時期を少しずらして、品物ののしの表書きを暑中御見舞や、残暑御見舞として贈るのも良いと思います。

仲人をしてあげた新婚夫婦から御中元を頂いた場合の
お礼状の文例・例文【5】 横書きの場合

拝啓 盛夏の候 いかがおすごしでしょうか。
 さて、本日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。
 いつも貴家のご両親様には大変お世話になっておりますのに、このたびのお二人からのお心遣いに恐縮しております。
 常日頃から貴家の仲の良い親子関係をぜひ見習いたいと、妻の花子と話しております。皆様御一家とのおつき合いは私どもの悦びではございますが、今後はどうかあまりお気づかいになりませんようお願い申し上げます。
 暑さはまだまだ続くようです。どうぞご自愛ください。
 略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
 令和□□年7月□日
新田太郎
花子
加藤 信一様
      美由起様
◆お礼状の書き方
上記の文章では、新婚の夫婦に対して人生の先輩からの手紙となるため、双方の年齢差や立場の違いを考慮し、通常のお中元御礼状よりも少し堅い文例にしました。
[全体の流れ]
・頭語(拝啓)
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・頂いたお中元について、必ずお礼の言葉を
・本文は自由に作文して下さい。この文例では、今後はお気づかい不要、としてみました。
・先方の健康を気づかうことば
・結語(敬具)
内容が紙面に入り切らない場合には、宛名、日付、差出人名を省略します。
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・お中元の時期はいつからいつまで?>>>
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