面接、長所・短所

 就職試験や、入学試験では、長所・短所を聞かれることがあります。長所とは、性格や性質で良いところ、優れているところをさしますが、一歩踏み出して取り柄といった技能面にふれることもあります。短所とは欠点や劣っているところ、不足しているところをさします。
 面接で長所短所を尋ねるのは、応募者自身に自己分析を要求する側面もあります。このページでは就活、転職、大学入試、高校入試などで面接試験をひかえている皆さんのために長所・短所についてご説明いたします。
…… このページの内容 ……
1 面接とは?面接試験と「長所・短所」
2 面接で長所、短所を聞かれたら? ポイントと回答例
  ・就職試験・就活
  ・大学入試(大学受験)・高校入試
3 面接試験に必要な心構え

■1. 面接とは?面接試験と「長所・短所」

 面接試験において長所・短所を聞かれることがあります。ここでいう面接とは、(1)就職試験や採用試験の時に行なわれる面接試験と(2)大学や高校の入学試験で行なわれる面接試験のことをさします。
特に(1)の採用試験(求人による就職試験)においては、ほぼ100%、何らかの面接が行なわれます。履歴書や職務経歴書といった書類上だけではわからない「その人の人物、人となりや人柄の一面」を見るためのものです。社員、アルバイト、パートなどいずれの職種でも行なわれ、合否を決める際に重要な役割を担います。一般企業のみならず、官公庁・市役所などの採用試験(公務員)においても実施されます。
 また、高校入試、大学入試においても一部の高校や大学の推薦入試などで面接試験が実施されるケースが多くなってきています。
 

【長所・短所 答える際には慎重に。】

 面接試験で長所、短所を聞かれる場合には、単に「あなたの良いところ、優れているところ」および「あなたの欠点や不足していることころ」を尋ねられているのではなく、あなたが客観的な立場から自己分析した上でのコメントも求められています。
 但し、あくまでも自分を売り込む上で述べる長所短所ですので、長所が自慢や得意話になったり、短所があまりにもマイナスイメージの強いものでは、採用や合格への障害となることもあるかもしれません。自己分析は必要ですが、表現のしかたには注意が必要です。
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面接試験で長所、短所が問われるもの
(1).就職、転職試験
  ・就職試験では、選考の最終段階で面接が行なわれるケースが多く、その際に、質問のひとつとして「あなたの長所と短所を教えてください」「あなたの長所、短所は?」などと聞かれることがあります。

・就職を希望する際に、応募書類やエントリーシートに長所・短所を記載することがあります。
(2).高校入試、大学入試
  ・大学受験や高校受験において、小論文と面接試験を実施する学校や大学が増えてきています(特に推薦の場合に多いようです)。面接試験では、長所・短所をたずねられることがあります。
就職試験の面接
長所を聞かれたら、答えたい内容
1.性格の中で、良いと思えるところ
◎明るい、人と接するのが好き、責任感が強い…など
2.性格や行動の中で、優れていると思えるところ
◎仕事が早い、計画性がある、統率力がある…など
3.この会社に入って、長所のどんな面を活かしたいのか
(3は必須ではありません)
◎人と接するのが好きなので、積極的に営業の仕事をしていきたい
◎感情に走らず論理的に考えるのが得意なので、客観的な視点をもって研究開発の仕事に取り組みたい
短所を聞かれたら、答えたい内容
1.性格の中で、良くないと思えるところ
言葉で表わすとき、表現に注意が必要です。同じ内容を伝えるとしても、できるだけマイナス表現のままで伝えないようにしたいものです。下記はマイナス面といえばマイナス面ですが、受け取り方によってはプラスに転じることもできます。

・例
周りからはおっとりしていると言われてしまうのですが、目の前の仕事を自分なりのペースで着実に片付けていくタイプだと自分では思っています。
2.性格や行動の中で、欠けていると思えるところ
言葉で表わすとき、表現に注意が必要です。同じ内容を伝えるとしても、できるだけマイナス表現のままで伝えないようにしたいものです。下記はマイナス面といえばマイナス面ですが、受け取り方によってはプラスに転じることもできます。

・例
少し真面目すぎる面を持っています。場合によっては融通がきかないと思われることもあるかもしれません。
恐がりなので、何事にも慎重すぎる部分があるかもしれません。
3.この会社に入って短所のどんな面を克服したいのか
(3は必須ではありません)
・例
すこしせっかちなところがありますが、これからは少しスピードをゆるめ、周囲に目を配り気を配りながら仕事をすすめていきたいと思います。
★就職試験で長所、短所を答える場合のワンポイント

[就活中の面接での注意点]

・履歴書に長所・短所を記入して提出したり、ウエブからエントリーシートなどに長所・短所を入力して応募した場合には、提出済みの履歴書等に書いた内容と、面接で答える内容が一致するようにして下さい。
・「明るい性格」という長所は最も多くの人に使われやすい長所です。ライバルたちも使っているはず…もう一歩すすんだ表現を心掛けるともっと良くなります。

[公務員の面接]

・市役所をはじめとした公務員試験の面接では、事前に面接での質問を想定した「面接カード」というものが配られて、それに記入した内容について質問されることが多いようです。
  面接カードに記入する項目や内容は自治体や官公庁によってまちまちですが、中には「長所・短所」を記入させる自治体もあるようです。詳細は面接対策のページを参照してください(※面接対策のページへ>>> )]

[外資の企業での面接]

外資系の企業では採用試験において面接試験が行なわれるケースが多いようです。
よく外資系企業の場合には、日系企業とは異なり、控えめであったり謙虚な態度で臨むよりも自分を積極的にアピールすることが必要と言われますね。
その際に長所短所を聞かれることがあるかどうかは別として、うわべだけのアピールよりも自己分析をしっかりとした上で自分の考えを述べるように心掛けて下さい。手持ちのスキル・経験・ネットワークの披露だけでなく、自己プレゼンの能力も評価の対象となります。
入学試験の面接
長所を聞かれたら、答えたい内容
1.性格の中で、良いと思えるところ
◎明るい、人と接するのが好き、責任感が強い…など
2.性格や行動の中で、優れていると思えるところ
◎行動力がある、計画性がある、統率力がある…など
3.この高校・大学に入って、長所のどんな面を活かしたいのか
(3は必須ではありません)
◎人と接するのが好きなので、将来は先生になりたいと思っています。そのために本校を志望します。
短所を聞かれたら、答えたい内容
1.性格の中で、良くないと思えるところ
言葉で表わすとき、表現に注意が必要です。同じ内容を伝えるとしても、できるだけマイナス表現のままで伝えないようにしたいものです。下記はマイナス面といえばマイナス面ですが、受け取り方によってはプラスに転じることもできます。

★前半のマイナスイメージを後半でカバーする言い方の例
責任感が強すぎて、何でも自分で抱え込んでしまうところがあります。そのせいで人の分まで面倒を見すぎてしまうことがあるのですが、若いうちはどんなことでも経験することが将来の自分の糧となると思いますので、プラス思考とやる気でカバーしたいと思います。
2.性格や行動の中で、欠けていると思えるところ
言葉で表わすとき、表現に注意が必要です。同じ内容を伝えるとしても、できるだけマイナス表現のままで伝えないようにしたいものです。下記はマイナス面といえばマイナス面ですが、受け取り方によってはプラスに転じることもできます。

★前半のマイナスイメージを後半でカバーし自己PRへと転じる言い方の例
もう少し慎重になる方が良いのかもしれませんが、正しいと信じたら行動に移さないと気が済まない性格という意味で、若干慎重さに欠けているかもしれません。
 しかし逆に 「絶対にいける」と仮説をたてたら検証しなければ気が済まない、まずはとにかくやってみるという大胆さはあります。そして最終的には仮説と検証の積み重ねにより必ず目標を達成するまで走り続ける行動力があります。
3.この高校・大学に入って短所のどんな面を克服したいのか
(3は必須ではありません)
これまでは、生徒会活動でも、ボランティア活動においても、自分には行動力があるのだと自負しておりました。しかし大学生活の4年間は将来を決める大切な時期です。これからは走り出す前にまず考えるひと呼吸おいて、じっくりと考えてから行動に移す余裕をもちたいと思います。
★入学試験で長所短所を答える場合のワンポイント
・小学校、中学校、高校で何に取り組んできたのか、何に力を入れてきたのかに触れるとよいでしょう。

・「明るい性格」という長所は最も多くの人に使われやすい長所です。ライバルたちも使っているはず…もう一歩すすんだ表現を心掛けるともっと良くなります。

[いわゆるお受験の面接]

(例えば幼稚園から、小学校からの一貫教育のところなど)
・幼稚園や小学校の面接では、子供さんだけでなく両親(保護者)も一緒に面接を受けることがあります。大抵の場合には事前に調査票、面接シート、面接資料といったものが受験票と一緒に送られてきます。面接当日答える内容と一致するように(辻褄が合うように)控えやコピーをとっておくと安心です。

■2. 面接での長所・短所 ポイントと回答例

それでは面接試験で長所・短所を聞かれた場合の回答礼とポイントをご紹介します。
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長所、短所のポイント
1.印象に残る表現を心掛ける
 良いと思う点を単語として羅列するだけではダメです。特にグループ面接や一時面接であれば、なるべく面接官の印象に残るようにしたいものです。許される時間の範囲で、「文章での表現」を心掛けたいものです。

例えばごく短い回答の例を挙げますと、
「明るい性格です。計画性があります」というよりも、
「何か行動をするまえには必ずきちんと計画を立てます。明るい性格ですので、男女を問わず、誰とでもすぐに仲良しになります。」と言った方がよいでしょう。
2.嘘はダメ。すぐにバレます。
自分を売り込むあまり、自分に無い長所を述べるのは考えものです。
何人もの応募者と面接している面接官には見抜かれてしまいます。
本来の自分とは異なる性格をアピールしないようにしてください。
3.短所を述べる時には特に注意を払う
上の項でも述べましたが、短所を言葉で表わすときには、表現に注意が必要です。同じ内容を伝えるとしても、できるだけマイナス表現のままで伝えないようにしたいものです。
4.長くなり過ぎないように
面接官から、「あなたの長所短所を簡単に説明してください」「長所と短所を3分以内で説明してください」などと全体の長さについて指定があった場合にはそれを守るようにします。だらだらと長くなり過ぎないように注意しましょう。
 実際の面接シーンでは思った以上に緊張してしまい、その場で自分の性格を分析するのは結構難しいものです。あらかじめだいたいの内容を頭に入れておくと良いでしょう。

面接 長所短所の回答例

・面接官から
「それではあなたの長所と短所を教えて下さい」
と言われた場合について考えてみましょう。下記に 回答例を示します。

A. 就職・就活・転職での長所短所の回答例

文例1

 私は工夫したりアイディアを考えるのが好きです。何かを創る時でも普通 のものでは物足りなくてひとひねり加えたり、新しいプランを考えたりするのが得意です。 意外とウケが良くてイベントをする時や結婚式の二次会では決まって幹事を頼まれます。
 また、先のことをいろいろと予測する能力や、それに備える計画性も持っていると思います。
 短所というか直したい点なのですが、あらゆる場面で先の事を予想するのが癖になってしまい、相手の発言の合間につい結論を口に出してしまうことが時々あります。もちろん先回りして結論を推測するのは良い面も多いのですが、意識して、気をつけたいと思っているところです。
 

例文2  私の長所は、明るくて誰とでもすぐに親しくなれるところです。年齢性別 を問わず、旅先であっても初対面の相手と物おじせずに仲良くなることができます。特に旅行は大好きで、行きたいと思ったら時間をやりくりして海外でもパッと出かける行動力も計画性もあります。しかし同時にこれが私の短所でもあります。旅行先では言葉が伝わらなくても笑顔とボディーランゲージでどんどん行動してしまうのですが、これからは大胆さだけでなく慎重さを身につけたいと思っています。
 
例文3  私の長所は、相手の立場に立って物事を考えることができる点と、誰とでもすぐに打ち解けて親しくなれる点です。前職では営業の仕事をしており、顧客から多大な信頼を得ていました。
 逆に、相手の立場を自分に置き換えて考えてしまうために自分が納得しないことはなかなか心から相手にすすめることができない性分です。バカ正直で嘘がつけないところが短所といえるかもしれません。
 

B. 高校入試、大学入試(大学受験)での長所短所の回答例

例文4 ・ありきたりかもしれませんが、長所は明るく積極的で誰とでもすぐに仲良くなれる点です。弟や妹が多いせいか責任感が強く世話好きな面があると自分では思っています。人が困っているのを見ると放っておけないところがあります。逆にそれが短所なのかもしれません。自分のことは二の次にして周りのことを優先してしまうところがあります。
 
例文5 ・長所としては、私は探究心が旺盛で興味を持った事柄に関しては自分で納得がいくところまで突き進む行動力があります。
逆に短所としては、好きなことや興味を持ったことに一所懸命になりすぎて、他のことがおろそかになってしまうことがたまにあります。
 最近はその点に気がついたので、意識して自分の周りを見渡したり、何かをするときには繰り返しチェックをするよう心掛けています。
 

■3. 面接試験に必要な心構え

面接官は、書類上ではわからないあなたの人柄を見ようとしています。面接試験に際し、下記の点を心掛けるようにしましょう。
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★相手に好かれるようにする

好印象をもたれるように心掛ける。

・ひとことで「好印象をもたれる条件」といっても難しいものです。ここはひとつ逆の発想から考えてみることにします。
「相手に悪い印象を与えてしまうような条件をなくす」ことから、正解へとアプローチしてみることにしましょう。

1-(1). 暗い表情、聞き取りにくい言葉は避ける
笑顔、明るい表情
  ●暗い表情で、ぼそぼそと話す相手と同じ職場で毎日顔を合わせて一緒に働きたいと思いますか?
やはり表情は明るく、笑顔で話すようにしましょう。話をするときには、質問者(相手)の目を見て笑顔で答えること。
意見を求められた場合にも笑顔で話すようにします。
言葉や返事ははっきりと
  ● ぼそぼそと聞き取りにくい言葉を話す相手とはコミュニケーションがとりにくいものです。言葉や返事はハッキリと述べましょう。面接では最も必要な部分です。
1-(2). 相手が質問や説明をする際には積極的に聞く姿勢を示す
うなずく、同意する、積極的に聞く
  ●お互いの会話がスムーズに進むためには、聞く姿勢も大切です。
面接官からの問いかけには、目を見て笑顔で返事をする、うなずく、声に出して同意するなど、積極的に聞く姿勢を示すようにします。
但し、わざとらしくならないように注意して下さい。

●また、他の受験者が回答しているときもきちんと聞くようにします。