献杯の音頭

献杯の音頭とは、葬式・葬儀・法事の後の会食の席で故人を偲び杯を捧げる献杯の際に、一同に先立って一人が「献杯」と発声することであり、この発声をする行為を献杯の音頭をとると言います。他の参列者はこの発声に続き「献杯」と静かに唱和して杯を捧げるのが一連の献杯の儀式となります。
ここでは献杯の音頭は誰がする?誰に頼む?といった疑問に答えるほか、一般的な献杯の音頭の例文などを紹介します。
………このページの内容………
1. 献杯の音頭とは 献杯の音頭をとるとは
2. 献杯の音頭は誰がする? 誰に頼む?
3. 献杯の音頭 例文
[参考ページ]
・献杯とは(乾杯と献杯、献杯のしかた、いつする? 献杯のタイミング)>>>
・献杯の挨拶(文例・例文)>>>

1.献杯の音頭とは 献杯の音頭をとるとは

[献杯とは・献杯の音頭とは]

・献杯とは故人を偲んで杯を捧げる儀式です。献杯という字が表すように、霊前や墓前で杯をお供えすることも献杯となりますが、一般的には葬儀のあとの精進落しや、法事法要のあとのお齋などの会食の際に、故人を偲んで酒を注いだ杯を皆で捧げる儀式をさします。
 この献杯の際に、出席者一同に先んじて最初に「献杯」と発声して杯を捧げることを献杯の音頭と言い、この行為をすることを献杯の音頭をとると言います。

・献杯は、必ずしも行なわなくてはいけないというものではありません。例えば故人がお酒を全く召し上がらない女性であったり、未成年であった場合などは献杯は行われないことも多く、通常はお酒をお好きだった故人を偲んで行われる場合が多いようです。(もともと献杯は昔からの仏教の一連の行事にはありませんでした。)

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2.献杯の音頭は誰がする? 誰に頼む?

[献杯の音頭は、故人の友人か親族に依頼する]

・献杯の音頭は誰がするのかについて決まりはありませんが、献杯の音頭は故人と親しかった人や、親族の中でも縁の深い人にお願いするのが一般的です。

・乾杯の音頭は弔辞とは別の方にお願いするかたちになります。

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献杯の音頭は誰に頼む? (下記は参考例です)
葬儀のあとの献杯
親族だけの
葬儀の場合
・弔辞を故人の子Aが、献杯の音頭を故人の子Bが行う。
・弔辞を故人の兄弟Aが、献杯の音頭を故人の兄弟Bが行う。
・弔辞を故人の子が、献杯の音頭を故人の兄弟が行う。
・弔辞を故人の兄弟が、献杯の音頭を故人の子が行う。
・弔辞を故人の夫または妻が、献杯の音頭を故人の子が行う。
など。
故人と親しかった人や職場関係者も参列する葬儀の場合

・弔辞を故人の友人A、献杯の音頭を故人の友人Bが行う。
・弔辞を故人の友人、献杯の音頭を故人の兄弟が行う。
・弔辞を故人の職場の上司が、献杯の音頭を故人の友人が行う。
・弔辞を故人の職場の上司が、献杯の音頭を故人の兄弟が行う。
 など。

法事・法要のあとの献杯

親族だけの
法事・法要の場合

・献杯の音頭を故人の兄弟が行う
・献杯の音頭を故人の子が行う
・献杯の音頭を故人の祖父が行う
・献杯の音頭を故人のおじ、またはいとこが行う
など。
故人と親しかった人や職場関係者も参列する法事・法要の場合

・献杯の音頭を故人の友人が行う。
・献杯の音頭を故人の兄弟が行う。
・献杯の音頭を故人の職場の上司または同僚が行う。
・献杯の音頭を故人の子が行う。
 など。

3.献杯の音頭 例文

葬儀・葬式や法事での献杯は、本来はお酒を捧げるという意味です。
全員が同時に「献杯」と発声してお酒を捧げるキッカケとして、一人が「献杯」という声を出したのを合図にして他の全員が「献杯」と唱和をします。

本来は一人が合図→全員で唱和で済むものですが、以下のような流れで行うのが慣例となっています。

1.(親族以外の場合には)自己紹介。故人との関係など
   ↓

2.故人の思い出や故人へのメッセージなど
   ↓

3.献杯の発声

最初に自己紹介と故人との関係を伝え、故人の思い出などの短いコメントを述べ、言葉の最後に一呼吸おいて、「献杯」と発声します。
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葬儀のあとの献杯の音頭 例文
故人の友人の鈴木でございます。このたびは突然のことで本当に驚いています。亡き太朗さんを偲び、献杯の辞を述べさせていただきます。
彼とは同期入社で、かれこれ40年以上の付き合いになります。お互いの結婚から孫に恵まれた現在まで、公私にわたり大変お世話になりました。今日は彼が好きだった酒を酌んで、皆さんと静かに彼を偲びたいと思います。
それでは献杯をさせて頂きます。ご唱和をお願いします。献杯。
解説
・遺族以外が行う場合には冒頭で自己紹介=主に故人との関係を述べます(上記の例では故人の友人)
・故人の思い出や冥福を祈る言葉を述べます。
・最後は「献杯」と静かに言います。

※その他の文例…献杯の挨拶>>>
法事・法要のあとの献杯の音頭 例文
太朗くん、お疲れさまでした。兄貴も家族のことだけが心配だったと思いますが、こうして無事に四十九日も済んでホッとしていることと思います。
今日は兄貴が好きだった酒を酌んで、元気だった頃の彼を偲びたいと思います。
それでは献杯をしたいと思いますのでご唱和をお願いします。献杯。
解説
・遺族が行う場合には冒頭での自己紹介は必要ありません。
・故人の思い出や冥福を祈る言葉を述べます。
・最後は「献杯」と静かに言います。

※その他の文例…献杯の挨拶>>>
[参考ページ]
・献杯とは(乾杯と献杯、献杯のしかた、いつする? 献杯のタイミング)>>>
・献杯の挨拶(文例・例文)>>>
・葬儀>弔辞・お悔やみ>>>
・葬儀>喪主あいさつ>>>
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