お年玉の相場を年齢別に、わかりやすく一覧表で紹介します

お年玉のページ。子供の頃は、もらうのがあんなに楽しみだったのに、大人になったら頭の痛い出費になったりするお年玉。年に1度のことですから気持ちよくあげたいですね…
とはいえ、お年玉も沢山あげれば良いというものではなく、年齢相応の額というものがあります。また、親戚同士であげたお年玉の金額にあまりにも差があるのはどうでしょうか。ここでは、お年玉の由来と、金額のめやすをご紹介しています。

1.お年玉の由来と意味、起源
 (お年玉という言葉について)

お正月にもらうおこづかいは、どうして「お年玉、おとしだま」
と呼ばれるのでしょう。

 現在は誕生日が来ると歳を1つ加えます(満年齢と言います)が、昔はお正月が来るたびに歳を1つ加える「数え年」という数え方が使われていました。(数え年=かぞえどし、と読みます)
 こうして新しい年を迎えると、歳をひとつ重ねるわけですが、昔は年齢を重ねることの象徴として歳神様(としがみさま)にお供えものをして、新しい一年の無病息災を祈りました。このときお供物として供えられたお餅を、御歳神様の賜わりもの(おとしがみさまのたまわりもの)として分け合って食べるようになったことがお年玉の始まりとされています。
 
 現代ではお年玉が、お餅からお金へと変化してきたわけですが、現在のようにお年玉として現金を渡すようになったのは商家でお正月に使用人におこづかいを渡したことが始まりという説が一般的です。

2.お年玉の金額の目安と相場
  (『最多回答額』三和銀行調べ)

●金額は多ければ良いというものではありません。年齢相応の額をあげましょう。
下記はアンケートにより最も多かったお年玉の金額の一覧です。
●小学生になれば、もらったお年玉の使い道を子供自身が考えられるようになります。おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんにあげるときも、できれば沢山あげたいという気持ちをぐっとこらえて、子供の年齢にふさわしい金額をあげたいものです。
●平均額でも、小学生は3,000円を中心に5,000円まで。中学生は平均額で5,000円。高校生になると5,000円〜10,000円(相手との間柄による)、大学生になると10,000円台になってくるようです。
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お年玉の金額相場一覧表

子供の年代・年齢別お年玉をあげる相手(贈り先)
自分の子供親類の子供・いとこ近所の親しい人の子供友人の子供
小学校入学前・ 幼稚園¥1,000¥2,000¥2,000¥1,000〜3,000
小学生/小学校低学年¥3,000¥3,000¥2,000¥3,000
小学生/小学校高学年¥5,000¥3,000¥3,000〜5,000¥3,000〜5,000
中学生¥5,000¥5,000¥3,000〜5,000¥3,000〜5,000
高校生¥10,000¥5,000〜10,000¥5,000¥5,000
大学生¥10,000¥10,000

3.お年玉袋の表書き

基本的には、お年玉をあげるのは、親戚や親しい間柄の子供だけです。
お年始のご挨拶に伺った上司のお宅にお子さんがいたとしても「目上の人の子供」にあげるのは失礼とされます。
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お年玉袋の書き方 (あげる相手別)

書き方ポイント
目上の人の子供に
 「お年賀」として図書券などの品物を渡す「お年玉」は本来は上の人が下の人にあげるものなので、 たとえ子供でも上司の子供にあげるのは失礼に当たる。
「お年賀」として品物をあげるのは良い。
小さな子供に
 ひらがなで「おめでとう」「おとしだま」等左上に「◯◯ちゃんへ」等、子供の名を書くと良い。
また、お菓子や絵本,おもちゃなどを、お年玉代わりにあげてもよい。
お年寄りやご両親に
 のし袋の表書きは「お年賀」現金収入の少ないお年寄りに感謝の気持ちを込めて

4.お年玉のポチ袋について

ぽちとは、関西地方で雇い人や芸者・芸妓、茶屋女に渡す心付け、祝儀、チップのことをさします。これを入れる袋が「ぽち袋」と呼ばれていたのが、お年玉の袋にいつしか使われるようになりました。
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お年玉のポチ袋解説

解説

ポチ袋・お年玉袋

●お年玉や御祝儀を入れる小さな紙製の袋のことをポチ袋と言います。
ポチ袋はお年玉だけでなく心づけを包む際などにも用いられます(ただし、お年玉と書いてあるものは、お年玉にしか使えませんので注意して下さい)。
●つい最近知りましたが、インターネット上でダウンロードできる無料のポチ袋(お年玉袋)のPDFデータを公開しているサイトもいくつかあります。どれにしようかと迷うほど絵柄もかわいいものが揃っていました。
●市販のポチ袋には、右の参考例の画像のように、「お年玉」「おとしだま」といった文字が書かれているものもあります。
●左上に「あいちゃんへ」「りょうくんへ」など、子供の名前を書いても良いでしょう。
お正月に、急な来客が子供連れで来たという際に、やむをえず普通の御祝儀袋を用いてお年玉を渡す場合には、蝶結びのお祝い用の熨斗袋います。

5.赤ちゃんに渡すお年玉について

生まれて間もない赤ちゃんにもお年玉を渡した方が良いのでしょうか、平均額はどのくらいですか?という質問が寄せられました。もちろん、赤ちゃんにはお金の価値はわかりませんよね。
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赤ちゃんに渡すお年玉について解説

●赤ちゃんにお年玉をあげる場合には、おもちゃやお菓子のようなモノでも良いでしょう。
現金をあげる場合、金額は1,000円くらいが相場です。
生後間もない赤ちゃんだけでなく、1歳、2歳、3歳くらいまでは1,000円程度で良いでしょう。
ふだんなかなか会えないお孫さんへのお年玉は奮発したくなるものですが、幼稚園、小学校、中学校と年齢が上がるに従って金額も増えていくものです。あまり多額を渡す必要はありません。
●もう一つの考え方として(少なくともお金の価値がわからない年齢の子供にお年玉をあげる場合には子供に渡したとしても両親の手に渡る形になってしまいますので)子供ではなく両親の手に渡ることを見越して少し多めに渡すという考え方もあります。その場合には、赤ちゃん(たとえば孫)の両親に手渡しましょう。
金額に応じて 「花子ちゃんの好きなものでも買ってあげてね」「太郎ちゃんにおもちゃでも買ってあげて」など、一言添えると良いでしょう。

6.お年玉に関するQ&A

(6-1)喪中の場合のお年玉は?
喪中の場合、お年玉をどうするのか悩むものですね。
子どもと故人との間柄と、服喪期間であるかどうか…などにも関係してきます。
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喪中のお年玉 マナーと解説

●喪中の場合でも、服喪期間を過ぎていればお年玉を渡しても良いと考えられています。
ただし新年を祝う言葉は使えませんので「おめでとう」という表現を使うことはNGです。「お小遣い」としてお渡しするのが一般的ですが、シンプルに「◯◯ちゃんへ」とだけ書くという方もいらっしゃるようです。
●子どもたちも年に一度のことなのでお年玉を楽しみにしているでしょう。何もあげないのも気の毒なものです。
服喪期間中の場合には特にお年玉としては渡さないようにし、「今は◯◯さん(故人)の喪中だから…(後略)」と一言添えて、無地の封筒や白い袋に入れて渡したり、元旦を避けて渡したりと配慮をします。
地域によっては厳格に考える方もいらっしゃいますので、心配でしたら年配の方に相談されることをおすすめします。

はみだし知識 ▼喪中と新年

その年に身内に不幸があった場合には、翌年には新年を祝うのを慎む習慣がある
(1)忌中と喪中は違う

仏教では、四十九日を過ぎると忌明けとされます(神道では五十日祭で忌明けとされます)。この間、遺族は一切の祝い事を慎むべきとされます。
喪の期間は上記(忌の期間)よりも長く、「社交的な行動を控えて身を慎む期間」とされます。主な喪の期間は下記(2)で解説します。

(2)服喪期間は、故人とのつながりの濃さによって異なる
●服喪期間が明けていても、その年に身内が亡くなったら喪中はがきを出し、翌年の正月は新年をおめでたいものとして祝うことを慎む習慣があります。

故人との関係と服喪期間(宗教や地方によっても変わります)

故人との続柄…故人があなたの◯◯(下記)喪の期間
父母、夫、妻、義父母12ケ月(〜13ケ月)
兄弟姉妹、
同居の曾祖父母、
子供、義子(義理の娘、義理の息子)
3ケ月(〜6ケ月)
祖父母5ケ月(〜6ケ月)
孫、同居の親族1ケ月
別居のその他親族(叔父叔母、伯父伯母、従兄弟姉妹、甥姪、曾祖父母、なし
(6-2)お年玉をあげるのは何歳から何歳まで?
甥、姪、孫、兄弟、友人の子、知人の子などにあげるお年玉、いったい何歳くらいから、何歳まであげれば良いのでしょう?
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お年玉をあげる年齢 マナーと解説

●お年玉をあげる年齢に正式な決まりはありません。以下を基準にして決めます。地域によっても異なりますが家族内、あるいは親族で相談して決めると良いでしょう。
[何歳からあげる?]
1. 祖父母から孫には0歳からあげるのが一般的
2. 甥姪、あるいは友人知人の子には3歳くらいからあげるのが一般的です。
  小さい子の場合には現金にこだわらず、お菓子やおもちゃなどをあげる家庭もあるようです。
3. 現金でのお年玉は幼稚園に入園してからあげるという家庭もあります。
4. 家族や親族と相談して「◯歳からあげる」と決めている家庭もあります。
[何歳まであげる?]
1.学生のうちはあげる(社会人になるまではあげる)のが一般的
2.親族の場合には、自分の子供がもらった年齢まで、お年玉をあげる。
3.自分がもらっていた年齢まではあげる。
4.家庭によっては大学生になったらあげないという家庭もあります。
(6-3)お年玉をあげるの時期・期間はいつまで?
お年玉をあげる時期にもしきたりがあります。

お年玉をあげる時期(いつからいつまで)

●お年玉をあげる時期は松の内
元旦(1月1日)から1月7日までとされています。
 

7.お年玉に関わる英語

アジアの諸国では、日本のお年玉と同じような習慣があります。
  ・ 中国「圧歳銭」 、
  ・ 台湾「紅包」
  ・ベトナム[Mung Tuoi]または[Lixi]など
アメリカでは子どもにお年玉をあげる習慣はないようです。
代わりにクリスマスや新年を盛大にお祝いします。
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お年玉に関わる英語

アメリカでは子どもにお年玉をあげる習慣はないようです。お年玉を表わす英語はありませんので、otoshidamaと書きます。英語で説明を添えると丁寧です。
In Japan, there is a custom in which an adult gives children otoshidama, when the new year comes.
日本では、新しい年がくると大人が子供にお年玉を与える習慣があります。
Otoshidama celebrate the new year and in presented to children as pass one year happily and healthily.
お年玉は、新年を祝い一年を幸福で健やかに過ごせるようにと子供達に与えられます。
It is tought that otoshidama is something which was granted by Year’s God.
お年玉は、歳神様からの賜り物であると考えられています。
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