快気祝い》品物や金額相場・快気内祝いとの違いとマナー

快気祝いとは、病気が全快したことをお祝いし、お見舞いに来てくれた方や、お見舞いを下さった方にお礼の気持ちとして贈るものです。病気や怪我が全快したことを報告する意味もあります。
本来は病気中や入院中にお世話になった方や心配をかけた方全員に送るのが正式ですが、現在はお見舞いをいただいた方に対するお返しとする考え方が一般的です。なお、快気祝いは病気だけでなく怪我の場合にも用いられます。
[関連ページ]
4. お見舞いのお礼状 次のページへ
5. 快気祝いのメッセージカード 次のページへ
6. 快気祝いののしとマナー 次のページへ
7. お世話になった医師、看護師さんに退院お礼 次のページへ
[参考ページ]
病気のお見舞いを頂いた場合のお礼の手紙、文例「挨拶状」>>>
贈り物全般について、見舞い・快気祝を贈る時期とのしの書き方>>>
お見舞いの金額のめやす>>>
病気見舞い、入院お見舞いのマナー、手紙のお見舞い文例>>>

1. 快気祝い・快気内祝いを贈る

 
快気祝いは、病気が完全に治り、退院または床あげをしてからなるべく早い時期(できれば10日以内)に先方に届くように手配をします。
快気祝いの会を開き、おもてなしをすることで「快気祝」とする場合もあります。

快気祝い・全快お祝いを贈る

ポイント備 考
[相場・金額]
快気祝いの品物には特に相場はありませんが、いただいたお見舞いの1/2〜1/3程度の金額を目安にします。
 お見舞いのお返しを検討する場合にもこの金額を目安にしてください。
のし紙の水引きは(一度きりで良いことなので)紅白の結び切りで、
表書きは「快気祝」「快気内祝」とします
[快気祝いはいつ贈る?]
退院または床あげをしてからなるべく早い時期(できれば10日以内)に先方に届くように手配をします。
ただし、病気や怪我がなおった本人が自ら快気祝いを手配する場合には「いつ」にこだわらず体調に留意しながら無理のない範囲でできるだけ早い時期に手配しましょう。
[快気祝いと友引]
六曜の一つ「友引」については「友を引く」ということから縁起を担いで避ける儀式がありますが、快気祝いの場合には、本来友引については気にする必要はありません。
●「快気祝」には、もともと病気が完治したお祝いとして、お赤飯を贈るしきたりがありました。
●現在では、遠方の方からお見舞いを頂く場合も多く、そのお礼と、病気全快の報告として快気祝を贈ります。
●快気祝いの品の例…快気祝いに贈る品物は「きれいにさっぱり治った」「あとに残らない」という意味から、食べてしまってなくなるもの,使ってしまうもの,消えてなくなるもの(菓子,石鹸,洗剤、お茶など)が多いようです。
●商品券はNG…お見舞いとして現金を頂いた場合でも、快気祝いとして商品券を贈るのは現金を返すのと同様に失礼にあたります。相手が職場上司や目上の人などであっても、お菓子、お茶などを用意しましょう。
相手が普段から親しい方であり、かつお酒好きであることがわかっていれば、お酒、ビール、ビール券などもOKです。
※お返しの予算が多い場合には、量が多いものよりも、少量で価値のあるものを選ぶのがコツです。但し、職場の皆さんへの 快気祝いなら、皆で分けられるものでも良いでしょう。
… 「内祝い」には、御礼という意味合いよりも、親族・近親者や親しい人でするお祝いという意味があります。
●「快気祝い」と「快気内祝い」の違い
▼全快したときには「快気祝」を、退院したが全快とは言えないという場合には「快気内祝」を贈るという説明を目にすることがあります。
ここでは、快気内祝いに関する事務局の見解を書きます。
もともと「内祝い」には自分の家の中(=うち「内」)のお祝い事という意味があり、自分の家のお祝いの記念に近親者や親しい人に贈り物をするときに用いるものです(これが転じて現代ではお祝いのお返しにも「内祝い」が用いられるようになっています)。
 従って、事務局では“お見舞を頂いたお返し”や“退院したが全快とは言えない時”に「快気内祝い」を用いるのではなく、お見舞を頂いたかどうかとは関係なく、病気や怪我が回復したお祝いを親しい人や近親者に渡すときに「快気内祝い」を使う、と考えます。
なお、「快気祝い」に関してはお見舞のお返しおよび全快の報告として用いることが多いようです。

2. お見舞いのお返しのマナー

お見舞いを頂いた場合のお返しについて、ご説明いたします。
お見舞いをいただいた方に、「病気が全快しました」という報告とお祝いをかねてお返しをする場合には「快気祝」「快気内祝」となります。

(1)病気見舞いのお返し

お見舞い返しのポイント
●お見舞いをいただいた場合には、まずはお礼状を出します。
お心づかいをいただいたお礼と、病気や怪我の回復具合などを伝えます。本人が書くのが難しい場合には家族が代筆しても良いでしょう。
お礼の手紙の書き方>>>
●快気祝いとは…お見舞いお返しのことを「快気祝」と言います。快気祝いには、回復したことを喜ぶ意味があります。のしの水引きは紅白の結びきりのものを使います。
病気のお見舞いをいただいたら、お礼状はなるべく早く出しますが、それとは別にお返しをします。
●快気祝
 ・病気が全快した場合に、お見舞いを頂いた方にお返しをします。(上の項でご説明しています)>>>
●快気内祝い
 ・病気が全快した場合に、近親者やごく親しい方に病気全快の報告をかねて心配をしていただいたお礼をします。
・病気が全快した場合に、お見舞を頂いたかどうかには関係なく、全快の報告を兼ねて品物を贈る時に用います。
(お見舞を頂いた方だけでなく心配をかけた皆さんに全快の報告を兼ねた品を配る時にも用います。例えば同じ職場の同僚たちなど。)
●「快気祝い」と「快気内祝い」の違い
※このページの項目1で述べたとおりですがもう一度記載します。
▼「快気祝」は全快したときに、「快気内祝」は退院したが全快とは言えないという場合に用いる という説明を目にすることがあります。
ここでは、快気内祝いに関する事務局の見解を書きます。
もともと「内祝い」には自分の家の中(=うち「内」)のお祝い事という意味があり、自分の家のお祝いの記念に近親者や親しい人に贈り物をするときに用いるものです。本来はお返しというよりも、お祝い事の記念に配るものの表書きでした。(これが転じて現代ではお祝いのお返しにも「内祝い」が用いられるようになっています。)
 従って、事務局では“お見舞を頂いたお返し”や“退院したが全快とは言えない時”に「快気内祝い」を用いるのではなく、お見舞を頂いたかどうかとは関係なく、病気や怪我が回復したお祝いの品を親しい人や近親者に渡すときに「快気内祝い」を使う、と考えます。
●退院内祝
 ・あまり使わない表書きです。
・退院はしたものの、病気が全快とまではいかない場合に、入院中にお見舞いを頂いた方にお返しをするときに使います。
●御見舞御礼
 ・退院はしたものの、病気や怪我が全快とまではいかない場合に、入院中にお見舞いを頂いた方にお返しをします。
・まだ入院が長引きそうな場合に、お見舞いを頂いた方にお返しをします。
●御礼
 ・退院はしたものの、病気や怪我が全快とまではいかない場合に、入院中にお見舞いを頂いた方にお礼をします。
・まだ入院が長引きそうな場合に、お見舞いを頂いた方にお礼をします。

(2)病気や怪我以外のお見舞いのお返し

病気見舞いや怪我見舞い以外のお見舞いのお返し
お見舞い御礼のポイント
●火災、地震など、災害や被害の際にお見舞金を頂戴した場合には、お返しは必要ありません。しかし必ずお礼の手紙を出します

3. 快気祝いをもらったら

 全快祝いの手紙の文例、快気祝い礼状
快気祝いや、快気内祝いの品を受け取ったときに、健康の回復をお祝いする言葉を添えて、お礼の手紙を出しましょう。下記にお礼文章の例文をご紹介いたします。
快気祝いのお礼状を送れば、お祝い返しは必要ありません。

全快祝いの手紙を送る

ポイント
快気祝いを受け取ったら、病気が治ったことについてのお祝いの手紙を送る。
●全快祝い文例
(快気祝の品物の御礼文もかねる)
謹啓
 このたびはご退院おめでとうございます。 ◯月から職場に復帰されると伺い、わがことのように喜んでいます。しばらくはあまり無理なさらず、慣らし運転のつもりで仕事に取り組んで下さい。
 本日は御丁寧なお心づかいを頂き、恐縮しております。奥様にもどうぞよろしくお伝え下さい。
 遠方につきすぐに元気なお顔を拝見できないのが悔しい限りですが、まずは書中にて全快のお祝いを申し上げます。
敬具
備 考
●病気が治ったことをお祝いする気持ちと、快気祝いを受け取ったことを知らせるお礼の文を含む内容の手紙を出します。
先方の体調や様子がわからないので、電話はかけにくいもの。手紙なら安心です。
●左の文例は快気祝いの礼状も兼ねていますが、病気が治ったことをお祝いする手紙の場合には、赤文字の箇所を削除して下さい。
※なお、お見舞いのマナーや、手紙でのお見舞いの言葉やお見舞文、入院見舞いの注意点などは
  「お見舞い」のページをご参照ください>>>
4. お見舞いのお礼状 次のページへ
5. 快気祝いのメッセージカード 次のページへ
6. 快気祝いののしとマナー 次のページへ
7. お世話になった医師、看護師さんに退院お礼 次のページへ
【冠婚葬祭のマナー表紙のページに戻る】