会社関係の香典の相場は?|取引先・連名・社長・会長・親族・親・取締役・夫婦

香典の相場(取引先・会社・職場・仕事関係)のページ。
香典が必要となるのはプライベートだけではありません。職場・会社関係、取引先などの仕事関係で香典を出すこともあります。ここでは職場、会社の社長、会長、取締役本人や親・家族・親族が亡くなった場合や、仕事関係、取引先等の社長、会長、取締役等が亡くなった場合の香典について、個人的に香典を出す場合や、夫婦で出す場合、連名の場合など金額の相場と香典の書き方を説明します。なお、一般的な通夜・葬儀葬式の香典の書き方ついては香典のページ、香典の相場は香典のページ2で説明しています。
[参考ページ]
※香典の金額 相場>>>
※香典の金額 相場(祖父・祖母)>>>
※香典の金額 相場(兄弟姉妹、兄弟姉妹の義父義母)>>>
※香典の金額 相場(親)>>>
※ 香典の金額 相場(親戚、甥姪、嫁の祖母・祖父)>>>
※ 香典の金額 相場(おじおば、伯父,叔父,伯母,叔母)>>>
※ 香典の金額 相場(いとこ,いとこの配偶者,いとこの子)>>>
※香典の金額 相場(友人)>>>
※香典の金額 相場(友人の親)>>>
※香典の金額 相場(上司、同僚、部下本人、その親・祖父母)>>>
※ 香典の金額 相場(嫁の親、妻の親、夫の親、嫁や夫の祖父母)>>>
※ 香典の金額 相場(ご近所)>>>
※その他のお香典マナー……香典のページ
※香典袋の種類>>>
※香典 金額の書き方 漢字一覧表>>>
※香典 金額の書き方 三千円、五千円、一万円、二万円、三万円ほか>>>
※香典返しに添えるお礼状>>>
※香典返しののし>>>
※香典返しを辞退したいとき>>>
※職場、会社の香典返し>>>

1-1.香典の相場 取引先

取引先の会社の社長、会長や直接関係のある部署の方、あるいはその親族が亡くなった時の香典の相場を解説します。
香典の代わりに供花を贈ることもあります。
【供物・供花の相場…お金のページへ】

取引先への香典 金額相場

会社として社長名で香典を出す場合

あなたと相手との関係亡くなった人

典金額

解説

取引先の会社
社長、会長本人30,000〜100,000円取引先との関係によってはもっと金額が多くなることもあります。
家族、親族、社長の親など0〜50,000円
副社長、取締役、役員本人10,000〜100,000円
前社長、元社長本人0〜100,000円先方が退任されてからの期間によっても異なります。
直接の担当者、業務上最も付き合いのある個人本人5,000円〜30,000円取引先との関係によって金額が異なります。
担当部署の責任者、担当者の上司本人5,000円〜30,000円

社内の有志が少しずつ出し合う香典の場合(個人的な立場で連名で出す香典)

社内の有志がお金を出し合って連名で香典を出す場合、あるいは、取引先の担当者と親しくお付き合いがあったり世話になっている場合には個人的に香典を出す場合があります。
取引先の会社
直接の担当者、業務上最も付き合いのある個人本人有志が連名で出した合計金額が、0〜30,000円取引先との関係によって金額が異なります。
合計金額はキリの良い数字(数千円、数万円などのように端数がない数字)になるようにし、4,9がつく数字は(四=死、九=苦を連想するため)避けます。
担当部署の責任者、担当者の上司本人有志が連名で出した合計金額が、0〜30,000円
直接の担当者、業務上最も付き合いのある個人本人個人的に出す場合
〜10,000円まで
取引先との関係によって金額が異なります。
会社として香典を出す場合は、個人的な香典は、必ずしも出す必要はありません。よく一緒にゴルフに行くなど、ごく親しい間柄の場合や普段からお世話になっている場合に香典を出します。金額の多少にこだわらず、お悔やみの気持ちとして香典を用意します。
担当部署の責任者、担当者の上司本人個人的に出す場合
〜10,000円まで

取引先の葬儀に供花を贈る [代表者名・社長名で]

ポイント備考
●祭壇の横に供える贈り主の名札つきの生花を供花と言います。 香典を持参できない場合には花屋さんや葬儀社などに供花の手配を依頼しても良いでしょう。
社長名で出します。
●供花も、自宅や斎場・式場によっては並べるスペース(場所や広さ)の都合があるので喪家や斎場の意向を確認してから花屋や葬儀社に手配を依頼すると良いでしょう。
●花屋に依頼する場合には「葬儀用の花です」と指定をし、原色の花は避けるのが普通です。
●通夜の日の午前中、もしくは葬儀の前日に間に合うよう手配します。
【葬式・葬儀の供花】参照

取引先の葬儀に花輪・花環(はなわ)を贈る [代表者名・社長名で]

ポイント備考
●葬儀用の花環は、普通は団体や会社が贈ります。代表者名、社長名で出します。
●式場によっては、並べる場所の都合があるので喪家や斎場の意向を確認してから葬儀社に手配を依頼すると良いでしょう。花輪の代わりに良く用いられるのは、花籠や、スタンド花などです。
 代金は「御花代」として白封筒などに用意し葬儀社に渡します。
●花環(はなわ)は、葬儀の日の前日に間に合うよう手配します。

その他…樒について(樒=「しきみ」)

ポイント備考
●しきみ(しきび、樒)は、関西の葬儀などで用いられます。筆者も京都の葬儀の際に目にした経験があります。他の地区ではあまりなじみがありませんが、花輪のような役割だと思って下さい。
一対づつ手配ができ、式場の外にずらりと並んで供えられている光景も目にしました。
宗教によっても異なりますので、喪家や葬儀社と相談してから手配をしてください。葬儀社に手配を依頼すると良いと思います。
●樒は通夜、葬儀の両方に飾ります。できるだけ早めに手配をします。
●名入りで飾ることが多いようです。
【はみだし知識】
仏式の枕飾りの際に、花立てにしきみの枝を飾ることがあります。(しきみではなく、菊の花の場合もあります)。キリスト教式や、神式では樒(シキミ、シキビとも言う)を用いることはありません。

1-2. 香典の相場 会社・職場

香典の金額は、故人とのおつき合いの深さや、贈り主の年齢によって異なります。 いちおうの目安として香典の相場金額をご紹介します。
下記はごく一般的な香典代のめやすとなる金額です。

お香典の相場[単位:円]

あなたとの関係亡くなった人あなたの年齢夫婦連名のとき
20代30代40代〜
勤務先の上司本人5,0005,000〜10,00010,000〜10,000〜
その家族5,0005,000〜10,00010,000〜5,000〜
勤務先の社員や同僚本人5,0005,000〜10,00010,000〜10,000〜
その家族3,000〜5,0003,000〜10,0003,000〜10,0005,000〜
あなた自身の家族、親族・親戚、友人、恩師などの香典の相場はこちら>>>
大きな会社では、社長、会長、取締役やその親、親族などが亡くなった際に一般社員が香典を持参することはありませんが、小さな会社、家族的なお付き合いがある会社の場合には、経営者やその家族が亡くなった場合にも一般社員が個人的に香典を持参することがあります。

下記は小さな会社で(面識やお付き合いがあるケースで)、個人的に香典を用意する場合の金額相場です。

あなたとの関係亡くなった人あなたの年齢夫婦連名のとき 
20代30代40代〜
勤務先の社長本人5,0005,000〜10,00010,000〜10,000〜
その家族0〜5,0000〜5,0000〜5,0000〜10,000
勤務先の取締役本人5,0005,000〜10,00010,000〜0〜10,000
その家族0〜5,0000〜5,0000〜5,0000〜5,000
勤務先の会長本人5,0005,000〜10,00010,000〜0〜10,000
その家族0〜5,0000〜5,0000〜5,0000〜5,000
元社長、元会長本人0〜5,0000〜10,0000〜10,0000〜10,000
勤務先の社長や取締役の「親族」については、個人的に香典を出すことはほとんどありません。

社内で有志が少しずつ出し合う香典の場合(連名で出す香典)

会社
勤務先の上司本人有志が出し合った合計金額が、10,000〜100,000円業務内容や人間関係によって金額が異なります。
合計金額はキリの良い数字(数千円、数万円などのように端数がない数字)になるようにし、4,9がつく数字は(四=死、九=苦を連想するため)避けます。
勤務先の上司その家族有志が出し合った合計金額が、10,000〜30,000円
勤務先の同僚本人有志が出し合った合計金額が、10,000〜30,000円
勤務先の同僚その家族有志が出し合った合計金額が、10,000〜30,000円

2-1. 香典の書き方 取引先

故人や遺族とのおつきあいの深さにより弔問の時期や方法が違います。
親しい友人や近い親戚の場合はできるだけ早くかけつけますが、一般的な友人、知人、会社関係、取引先などの場合は、通夜以降に弔問する方が良いでしょう。
 訃報の連絡を受けたら、お悔やみを述べるとともに、通夜および告別式の日時、場所、宗教を確認することを忘れないで下さい。
香典は通夜または葬儀のどちらかに持参します。もし通夜のときに香典を持参した場合には、葬儀では記帳のみを行います。
葬儀またはお通夜のいずれにも参列できない場合や、勤務先など仕事関係者は弔電を打ちます。
弔電を打つ場合の宛先は、喪主宛または「故◯◯◯◯様ご遺族様」となります。 (※参考ページ…弔電の打ち方>>>
香典の書き方は以下のとおりです。

宗教ごとに異なる香典の書き方

香典の表書きとして「御霊前」は宗教を問わず使えます。(ただし、浄土真宗だとあらかじめわかっている場合には使えません)
急なときや宗教がわからない時には、通夜・葬儀の香典は「御霊前」と書くのが一般的です。
仏式・仏教
「御霊前」
「御香典」
「御香料」
まれに
「ご香料」
●蓮の花の絵が描かれた熨斗袋は仏式用です。
御霊前と御仏前のちがい
「御佛前」「御仏前」「ご仏前」という香典表書きは、一般的には四十九日の法要以後に使います。
※ただし浄土真宗に関しては、「御霊前」の表記は使えません。通夜、葬儀とも「御仏前」となります
… (注/前提としては先方の宗教を確認しなくてはならないのですが、急な訃報や、やむを得ない理由で宗教を確認できない場合、表書きを「御霊前」とした香典を持参しても許されるという解釈があります)
キリスト教式・キリスト教
「御霊前」
「御花料」
●ユリの花、十字架などの絵が描かれた熨斗袋はキリスト教式用です。
※ 「御霊前」は、キリスト教の福音派では使えないとされています。その場合には「御花料」を。
神式・神道
「御霊前」
「御玉串料」
「御榊料」
●無地の熨斗袋に白黒または双銀の水引きのものなどを用います。
●玉串料と玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法について詳しく説明しています>>>

※地方によって風習が異なることもございますので、できるだけ先方の宗教を確認するようにして下さい。

香典袋の下段の名前の書き方

●会社の社長名で香典を出す場合には左のようになります。どうしても一行に収まらない場合には、行を分けて書くことになりますが、氏名は中央にくるようにします。
●会社関係などで上司の代理で会葬する場合には、山本一郎代のように、
「代」を小さく書き添えます。会葬者名簿にも同じように書きます。
●会社名の書き方
会社名だけで香典を出すことはあまりありません。取引先の方が亡くなった場合でも、遺族に対して故人との間柄が伝わるように、会社名を右に書き添えて社長名で出したりします。
●会社の上司の代理で会葬する場合、もし上司の名刺を預かっていれば、その上司の名刺の右上に「弔」と記し、左端か下隅に「上司の代わりにご会葬をさせて頂きます。鈴木花子」と小さく書き添えて受付に渡しましょう。

2-1. 香典の書き方 会社・職場

会社・職場では社長名で香典を出すことがあるほか、部署でまとめて出したり、同僚や友人として個人的に出す場合もあります。
必ず宗教を確認して下さい。香典の表書きとして「御霊前」は宗教を問わず使えます。(ただし、浄土真宗だとあらかじめわかっている場合には使えません)
急なときや宗教がわからない時には、通夜・葬儀の香典は「御霊前」と書くのが一般的です。 宗教ごとに異なる香典の表書きについては、上記2-1を参照して下さい。
香典の書き方は以下のとおりです。

香典袋の下段の名前の書き方

●下段には、会葬者のフルネームを書きます。
必要に応じて会社名、部署名も書きます。文字がバランスよく配置されるようにします。
● 会社の社長名で香典を出す場合には左記のようになります。どうしても一行に収まらないばあいには、行を分けて書くことになりますが、氏名は中央にくるようにします。
●会社などで、上司の代理で会葬する場合には、山本一郎代のように、
「代」を小さく書き添えます。会葬者名簿にも同じように書きます。
●会社名の書き方
会社の慶弔費で香典を出す場合でも、社名だけで香典を出すことはあまりありません。部下の方が亡くなった場合でも、遺族に対して故人との間柄が伝わるように、会社名を右に書き添えて社長名で出したりします。
●会社の上司の代理で会葬する場合、もし上司の名刺を預かっていれば、その上司の名刺の右上に「弔」と記し、左端か下隅に「上司の代わりにご会葬をさせて頂きます。鈴木花子」と小さく書き添えて受付に渡しましょう。

香典・連名の場合

●連名で香典を包むとき

・目上の人と、部下が二人で連名にする場合には、会社名部署名(または会社関係の参列者が多く見込まれる場合には会社名のみ)を書いて右側に上司、左側に部下の指名を書きます。
・3名までなら…例えば 職場で連名で香典を出す場合、3名までなら、会社名部署名(または会社関係の参列者が多く見込まれる場合には会社名のみ)を書いてから右から順に目上の人→目下の人へと書いていきます。
・職場や会社で夫婦ともに故人とお付き合いがあった場合(例えば同じ会社に夫婦が勤めている場合や、故人が仲人を務めた場合、あるいは家族ぐるみでお付き合いがあった場合など)、夫の氏名だけで香典を包んでも良いのですが、夫婦連名で香典を出すことも多くなっています。夫婦連名の場合には、中央に夫の氏名を書き、左側に妻の名を書き添えます。

●3名以上の場合

…人数が3名以上の場合には、この見本のような書き方があります[この見本は②の例です]。
①表書きには中央に「佐藤太郎」その左に他五名などと書きます。
②職場で連名にする場合には「◯◯株式会社 経理部一同」などと書き、中袋に下記のような明細を入れます。

[中袋に入れる明細の書き方例]
経理部一同 
 佐藤太朗 五千円 
 鈴木二郎 五千円
 高橋三郎 五千円
 田中史郎 五千円
 渡辺五郎 五千円
 伊藤六朗 五千円
左記の明細の例は、職場の人たちで香典を包む際の連名の場合の書き方の見本ですが、友人一同などの場合には、あとで遺族がお礼状を書きやすいように各自の連絡先住所も明細に記載します。
(この見本はページ作成の都合上横書きになっていますが、縦書きが一般的です)